プロフィール
渡辺慎一郎
1974年(昭和49年)2月10日生まれ。俳優。毎年全員オーディションで開催される舞台「ラフカット2003」への出演などを経て、映画、TVドラマ、商業演劇、小劇場など作品の規模を問わず、演技者として活動

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2006年6月29日 (木)
しつこい男:清水宏さんご来店!

Mr_shimizu 「よ、しんいちろう、お邪魔するよ」
「あ! 清水さん! 稽古は順調ですか?」
 本日の舞台裏居酒屋しんさんのお客さんは、清水宏さん。6月30日~7月3日まで、下北沢ザ・スズナリで上演される『清水宏のサタデーナイトライブ18/清水が舞台から飛びおりる!!!』の稽古帰りに遊びに寄ってくれた。
 この人のパフォーマンスはとにかくすごい! 先日『SAKANA』という舞台で共演させてもらったのだが、稽古で初めて見せてもらったときから笑いが止まらず、翌日は腹筋が筋肉痛だったくらいだ。コントでもないし、芝居でもない。なんて表現すればいいのか本人に聞いてみたところ、「俺にも分からないな」とのこと。僕が好きなのは「映画の予告編シリーズ」というネタ。「サザエさんがヴァイオレンス・アクションとして、ハリウッドから実写版で登場!」とかそういう感じの。
 あ~これほど文章にしづらいパフォーマンスはないなぁ(笑)。
 他にも、いろんな体験取材をして、それを舞台上で表現するというネタがあるのだが、そのためにやったことのないテニスの大会に出てネタ集めをしたり……。
 
With_mr_shimizu  取材時には色々なアクシデントがあるらしい。今までにあったオモシロエピソードを聞いてみたので、そのうちの一つを紹介しよう。
 東大生を経験してみたく、勝手に東大の授業にもぐりこんでみた。すると、ただ聴講するだけのつもりだったのに、なぜかプロジェクターで何かを映し、それに対して英語で発表するということになってしまった。普通の人なら「すいません」と、そそくさと教室から抜け出すことだろう。しかし、ここからが清水さんのすごいところ。清水さんはここで、持っていた週刊誌の水着写真を映し、それに対して英語で発表をしてしまったのだ! しかも1分でと言われていたのに3分も使って……。
 外国人教授はとても感心していたらしいが、授業終了後、さすがにばれてしまったらしく、教授に「Who are you?」と聞かれてしまった……。それに対する清水さんの答えは「I am Nobody」……う~ん、訳が分からない。でも、なんか的を射ているような気もする。こういうところが清水さんの不思議なところなんだよなぁ。
 
 今日の話の中でずっと清水さんが言い続けていたことといえば、「しつこいよ~、俺は」。ライブでネタをやるときも、お客さんの反応を見ながら、みんなが笑うまでやり続ける。絶対に笑うまでやり続けるんだ。とのこと。もちろん、今度のライブでも清水さんはやってくれるのだろう。あ~書いてたら、清水さんのあのしつこいネタが見たくなってきた。すごい辛いカレーみたいなもんだな。一度癖になったら止まらない。
 ライブたのしみだな!

ライブの詳細はこちらにて→
http://www.d9.dion.ne.jp/~shimi-h/

2006年6月23日 (金)
筋肉マン・久保田武蔵ご来店

Watanabe1_2 「しんさん、押忍!」
「押忍!」
 体育会系掛け声で入ってきたのは久保田武蔵。6月28日~7月2日、新宿シアタートップスで上演されるIOHという劇団の作品『やっとお別れ』(作・演出:林邦應/IOH)の稽古帰りに飲みに誘った。
 この作品、僕も出演するのだが、僕と武蔵とは会社の上司部下の関係という役柄。もちろん僕が上司だ。ちょっとネタバレなんですが、台本を読んだとき「2人、ボクシングをする」とか「腕立てを続ける」とか書いてあって……。「なんじゃ、この無茶な台本は!」と思っていたのだが、武蔵を見て納得。ムキムキじゃぁ~ん!
 それもそのはず、実は武蔵はアメリカの総合格闘技の大会「アメリカン・アマチュア・コンバット(AAC)2004」のチャンピオン……つまり、世界チャンピオンなんです。自宅にはベルトが4つもあるとのこと。そりゃ、たくましいはずだよ!
 
Watanabe2_2  中学生の頃、強くもないのに不良たちの言う事を聞かない頑固な少年だった武蔵。ある日、「生意気だ」と暴走族に絡まれ、ボコボコにされる。しかしそんなことで武蔵の心は折れず、「なにくそ!」とボクシングを習い始める。トレーニングをつんだ武蔵は、見事リベンジを果たしたのだ。体ではなく、心が強いんだと思う。
 芝居にもそういうところは現れている。
 稽古初日、台詞が全部入っていたのは武蔵だけだった。稽古を進めていても動きを完璧に覚えているのは武蔵だけだ。芝居は決して上手じゃないけど、芝居に対する真摯な態度は誰にも負けていない。絶対、大物になるだろう。
 そんな武蔵が一日だけ稽古を休んだ日があった。稽古場へ来る途中の電車で痴漢を捕まえたというのだ。白状しない犯人と4時間半、警察署で戦っていたらしい。曲がったことが大嫌いな、正義の味方・久保田武蔵。男の僕でも惚れてしまいそうだ。
 そして、僕は見てしまった。今日の稽古場には鏡があったんだけど、着替えるときにさりげなく自分の体を映しながら着替えている武蔵の姿を……マッスル! マッスル!!

『やっとお別れ』でもストレートで嘘をつくことができず、頑固で熱い男を演じる武蔵をお楽しみに! あ、もちろんベビーフェイスの裏に隠れた彼の肉体もね!

2006年6月16日 (金)
脳みそに深呼吸を! 田中優樹ご来店

Watanabe1_1 「おぅ、しんちゃん!」
「あ、優樹さん、どうも!」
 今日の居酒屋しんさんのお客さんは、6月21日~25日、新宿のシアターTOPSにて上演される『きみ去りしのち』(作・演出:林邦應、IOHプロデュース)に出演する田中優樹さん。
 優樹さんとの出会いは1年ほど前。僕の出演していた芝居の演出協力をしていた。それ以降、実は同じ年なのだが「優樹さん」とさん付けで呼ぶし、なんとなく敬語で話してしまうのだ。
 今日は初めて、敬語を使わずに話してみた。
 GACHA7という男性7人のユニット(DVD絶賛発売中)のメンバーである優樹さん(さん付けだけはやめられないや)は、歌もうまいし芝居も演出もできるマルチな人なのだが、特筆すべきは彼の人脈の広さだ。正直、自分も人脈の広さには自信があるが、彼の足元にも及ばない。そんな優樹さん、新宿でお店(飲み屋)を開きたいと思っているそうだ。ただ、このお店は、金儲けとか生活のためにやるお店ではなく、人と人の交流の場として作りたいんだって。
Watanabe2_1  僕にも友だちはたくさんいる。しかし、友だちに会いたいと思っても、みんなと会うには時間がかかりすぎてしまう。かといって芝居をやるときだけ誘って観に来てもらうのも嫌だ。
 優樹さんは「芝居のことばかり考えたり、芝居の仲間と飲んでばかりだと、脳みそが芝居のことに偏ってしまう。もっと色んなことに脳みそを使いたいんだ。脳に深呼吸をさせてあげたいんだ」と説明してくれた(確かにそうだ。今の僕の脳みそは98%くらい芝居のことじゃないかな?)。顔を出すことで、「いつ、どこで、誰と待ち合わせ」とかではなく、お店に行けば誰かがいて、新鮮な話ができるような環境を作りたいんだって。そして、自分と友だちとの交流の場だけでなく、友だち同士の交流の場にもしてほしいそうだ。
 楽しそうな企画ではないか! キッチュこと松尾貴史さんも、友だち数人と共同経営でそういうお店をやっている。この話を聞いてしまったからには僕も便乗すべきか? 優樹さんと話をしていると「この人と一緒に何かができればいいな」って思う。それがこの人の魅力なんだろうな。
 ということで、年内には優樹さんの作・演出、僕の主演で芝居を打とうという話にもなっている。これから先、嫌でも長く、深い付き合いになることだろう。
 しかし、まずは脳みそを芝居で一杯一杯にして『きみ去りしのち』をいい作品にしてください! あ、敬語だ。

2006年6月 9日 (金)
SMバーでバイト:辻雄介

Watanabe1 「しんにい、いらっしゃい!」
 今日の居酒屋しんさんは出張だい! 行き先は西麻布にある「ブラックローズ」という怪しいお店。ここでは7月26日~30日に池袋のシアターグリーンで上演されるS→←Nプロデュースの『霧薔薇』(作:西永貴文(猫☆魂)、演出:鬼頭理三)のプロデューサーであり、出演者でもある、辻雄介がバイトをしているのだ。
 舞台を中心に活動している役者なんていうのは9割くらい(ホントか?)はバイトをしながら生計を立てている。しかし、辻雄介のバイト先「ブラックローズ」とは……な、な、なんとSMバーなのだ! 
 といっても、本物のSやMの人たちが趣味で集まるようなコアなお店ではなく、イベント的な感じで、軽いSMを楽しむようなお店なのです。カウンターで右手にグラスでビールを飲みながら左手にはロウソク垂らされるみたいな。ロウソク垂らされながら後ろから鞭みたいな。そんなお店なのです。もちろん低温ロウソクだし、鞭も手加減してくれます。
 
Watanabe2 せっかく取材に来たんだからと、僕もSM体験してきちゃいました! 
 上半身を裸にさせられ、首に鎖をつけられ、連れて行かれたのは牢屋。チェーンで両手を固定されて、鞭→ロウソク→ロウソク→鞭→鞭……みたいなドS的な責めをくらい、「痛い!!」というと、「痛いときは『気持ちいい』って言うのよ」と女王様。女王様には逆らえませんね、ハイ。
「いた……き、気持ちいいです!」と言っているうちに、痛さよりも楽しくなってきた。が、決してハマリはしませんから、勘違いはなさらずに。
 
 僕が十分に鞭とロウソクで痛ぶられた次は雄介の番。と、ここで問題が。
 女王様は"お客さん"には優しいんです。手加減してくれて。でも、"店員"の雄介には……ええ、そりゃもう大変なことになっていました。雄介の背中には、何匹もの巨大なミミズが浮き出てました……。きっと彼はその夜、お風呂に入ることができなかったでしょう。
Watanabe3  そんなSM好き(あ、別に好きではないのか……)の雄介は、SMならぬS→←Nプロデュースを大きくしていくことに奔走している。「とにかく、S→←Nの作品なら間違いなく面白いだろう! 観に行こう!って思ってもらえるような集団にしたいです」とのことだが、「今、すごい大変でいろいろしんにいに相談したり、愚痴を聞いてもらいたいんですよぉ~」と泣きついてきた。う~ん、よしよし。
 次のS→←Nの公演は、第2回目。一番大事な時期だ。相談ならなんでも乗ってやるぞ! 愚痴も聞いてやるぞ! その代わり、いい舞台を作れよ! 
 体に"鞭打って"頑張る雄介が出演&プロデュースする『霧薔薇』。きっと面白い舞台になることだろう。

<写真1>
「気持ちいいです!」と叫ぶ渡辺。

<写真2>
店員なので手加減なし!の図。

<写真3>
先輩であることをいいことに鞭を振るう渡辺。

2006年6月 1日 (木)
お笑いと演劇/オキシジェンご来店!

Watanabe_11 「本日はありがとうございました!」
 渋谷ラ・ママで月に1回行われている新人コント大会。コント赤信号の渡辺正行さん司会のお笑いライブで、今回で227回目を迎える。その一番手に登場したのがオキシジェンの2人。6月9日~11日に笹塚ファクトリーで上演される『SAKANA』(作:黒木久勝・神徳幸治/演出:神徳幸治)で共演する彼等の芸を観に来ました。一番ではないけど面白かった! これは芝居でも期待大だぞ!
 そもそも彼等は大学の演劇サークルで「オキシジェン」という6人ぐらいのユニットで芝居をしていたそうだ。それが1人減り2人減りしていくうちにとうとう2人になり、ある人からアドバイスを受け、お笑いを目指すことになったとのこと。つまり、今回芝居をするのは"お帰りなさい"ってことなのだ。5年ぶりに「役者」として舞台に立つ心境を聞いてみた。
「かなりドキドキですよ! なにがドキドキって、稽古場に女の子がいることがやばいっす」とおっきい方の田中君。「でも、お笑いにだって女の子いるでしょ?」と聞くと、「いやいや、いますけど、女としては見られませんから! 女として見る前に、芸人って思っちゃって勃起もしませんよ!」と眼鏡をかけたちっちゃい方の三好君。その言葉には田中君も納得のご様子。特に今回はグラビアアイドルの滝沢乃南ちゃんや、映画『真夜中の弥次さん喜多さん』でヒロインをやった清水ゆみちゃんなど、可愛い子が揃ってる。そりゃドキドキするわ! 俺だってしょっちゅう、稽古場でドキドキしてるもん(笑)。
Watabnabe  そして、田中君がもうひとつドキドキしてることがあるらしい。
 それは「三好が遅刻しないかどうか」。
 ネタ合わせなど、2人で待ち合わせをすると、三好君はよく遅刻するらしい。今までの最高遅刻時間が6時間っていうんだから、"筋金入り"の遅刻魔だ。しかも、待ち合わせ時間に来ない三好君に田中君が電話したら「もうすぐ、あと10分で着くから」と言われたので、待っていたが10分経っても来ない。もう一度電話したら「あと10分」。でもやっぱり来ない。 
 実はこのとき三好君はまだベッドの中。「1時間かかる」って言ったら怒られるけど、10分くらいならそんなに怒られないだろうと思って、10分ずつ引き延ばす作戦だったのだ。なんて姑息な手を使う男だ(笑)。しかし、よくよく聞いてみると、三好君、仕事のときは絶対に遅刻をしない。逆に田中君は何度か仕事のときに遅刻してるとのこと。
 さて、ここで問題です。残りの稽古と本番で、どっちが多く遅刻するでしょうか? ちなみに今日まではどっちも遅刻してません(笑)。
 そんなデコボコの楽しい2人が、5年ぶりに「役者」としての顔を見せてます。是非観に来て下さい!