プロフィール
渡辺慎一郎
1974年(昭和49年)2月10日生まれ。俳優。毎年全員オーディションで開催される舞台「ラフカット2003」への出演などを経て、映画、TVドラマ、商業演劇、小劇場など作品の規模を問わず、演技者として活動

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2006年1月25日 (水)
ひわだこういちさんご来店

Photo_158   「ひわっち、ちょっと寄っていかない?」
 「ああ、ええよ」
 本日の舞台裏居酒屋しんさんのお客さんは、ひわだこういち(通称:ひわっち)。2月7~9日に下北沢下車の北沢タウンホールで上演される『しにほへら』(作:高橋徹郎 演出:黒川竹春)の稽古帰り(何を隠そう、この僕も出演するのだ)に誘ってみた。

 普段はTRASHMASTERSという劇団に所属する彼、稽古場では寡黙で、基本的には余計な事は話さない。今回の出演者には同じ劇団のカゴシマジローもいるのだが、ジローは逆に稽古場のムードメイカー。彼のトークで稽古場は賑やかだ。特に今回アイドル的存在になっている東海林愛美ちゃんとジローの絡みが面白い。

 そんな中でも、ひわっちは黙々と台本を眺めている。決して暗いわけではないのだ。集中しているのだ、多分(笑)。僕が2年前にTRASHMASTERSに出演させてもらった時もそうだったんだけど、なぜか公演が終わってみると、女子一番人気はいつのまにか彼になっている。あの態度、ちゃんと計算されているのだ。きっと今回も……。

Photo_157 そんなひわっちを誘って、無理矢理話を聞きだしてみた。こりゃ、結構貴重だぞ!

 19歳の時に芝居の「し」の字も知らずに、神戸で劇団のオーディションを受けた。上手も下手も分からない素人が、4月に劇団に入り、レッスンの一つもなく6月には初舞台、しかも近鉄小劇場! 
 そんな無茶な形でスタートを切った役者人生。でも、今振り返ってみると、ああいう無茶な形でよかったという。「だって、普通にレッスンとかやらされてたら、絶対に途中で飽きてたもん」-B型ひわっちの真骨頂だ(笑)。そんなひわっち「なぜ役者に?」の問いには「忘れちゃった」とのこと。ここにもいた! 僕と同じできっかけを忘れている役者が!
 もうすぐ31歳になるひわっち。今後の話を聞いてみると、「40歳くらいでリタイアして、自給自足の生活をしたい。遊牧民に憧れているんだ」と語ってくれた。なんでも、野菜を栽培して、鶏を飼って、米は卵と物々交換して手に入れるらしい。ということは、残り9年間しか彼を観るチャンスはないかもしれない! 今のうちに彼の勇姿を観ておいてください!

 最後に彼が敬愛する役者さんの名前をポロっとこぼしたんだけど、それは内緒って言われちゃった。次の機会に発表出来ることを期待していてください。

2006年1月18日 (水)
京都出張でばったり…福山亜弥ちゃん

Photo_140  「しんちゃん?」。
 「亜弥?」。
 この世界、広いように見えてものすごく狭いのだ。
 とある撮影で先日京都の撮影所に行ったときのことだ。僕が衣裳部屋に入ろうとしたところ、入れ違いに出てきたのは、友だちの福山亜弥だった。
 彼女は1月13日から放送されているNHKの金曜時代劇「出雲の阿国」にお加音役で出演中。その収録で撮影所にいたのだ。
 東京で連絡をとろうとしてもなかなか会えないのに、まさか京都でばったり会うとは……ということで、「居酒屋しんさん京都出張の巻」です!

Photo_141  さて、ものすごくかわいい亜弥のことを少し説明しよう。
 彼女はオーディションで、メインの旅芸人の役をゲット。1ヵ月の踊りの稽古を経て本番に挑んでいたのだが……。
 とあるシーンで、みんなで歌を歌うシーンがあった。すると監督がみんなに近づいてきた。歌っている1人1人の前で何かを確かめている。
 「亜弥、ごめん、外れて」。
 そう! 彼女は、かわいいし芝居も上手いのだが、残念ながら歌が下手だったのだ! もちろん、そんなことでへこたれるような弱い子ではないので、他のシーンではがんばって踊ったり芝居をしている。

 亜弥とは、知り合いの演出家に紹介されて出会ってからもうすぐ2年になる。
けっこう仲良くしてて、2人で飲みに行くこともしばしば。
 ちょっとボォ~っとした感じの不思議少女系なんだけど、彼女と飲みに行くと元気になれる。そんなところが大好き。
 「集団が苦手で、子供の頃は階段の下とか、ちょっとした隙間にいるのが好きだった。そういう場所がすごく落ち着いた」という彼女。

Photo_142  亜弥が女優になろうと思ったのは、ささいなきっかけからだった。
 「国語の朗読が好きだった。それにうまかった」と自信満々に語る。
 自信の元を聞いてみると「おばあちゃんに練習させられたの。上手くいかなかったら、いきなり乗りかかってきて腹筋30回って言われて」。
 ……そういうことか。子供の頃から芝居の稽古みたいなことやらされてたんだな。そりゃ上手くなるはずだわ。

 「今回の役は、好きな人ができてお腹が大きくなっちゃう役。本当にその人のことを好きになって、ドラマの中で本気の恋愛ができたらいいな」。
 そんな目標を持って取り組んでいる亜弥。
 彼女の演技、チェックしなきゃな、こりゃ。

2006年1月12日 (木)
同級生!? 坂田聡(さかたただし)さんご来店!

Photo_111  「おぉ~、なべちゃんなべちゃん」。
 「あ、坂田さん、ども」。
 本日の舞台裏居酒屋しんさんのお客さんは坂田聡さん。
 1月8日から2月19日まで全国で上演される『BIGGEST BIZ』(作:後藤ひろひと 演出:G2)の稽古帰りに遊びに来てくれた、いわずと知れたジョビジョバのメンバーである。

 現在稽古中の『BIGGEST BIZ』は「AGAPE STORE」という、松尾貴史さんとG2とのユニットのお芝居で、僕も去年ちょっとお手伝いをさせていただいた思い入れの強い作品。
 この作品がとにかくおもしろい! 何がおもしろいって、出演者がみんな超個性的で筆舌に尽くせぬ魅力を放っているからだ! もちろん芝居だけでなくプライベートも……。今回も間違いなくすごい作品が出来上がっているのだろう。
 
Photo_110 余談はさておいて。僕と坂田聡さんは、僕が「坂田さん」と呼んでいるだけあって歳は2つ上なのだが、坂田さんは2浪、僕は現役ってことで、実は大学の同級生だった。しかも同じ明治大学。
 接点は全くなかったのだが、この坂田さんは明治大学では有名な騒動舎という劇団に入り、ジョビジョバを結成し、虎視眈々と天下を狙っていたのだ。
 その頃の僕はというと酒飲んでテニスして遊んでいただけ……。芝居やろうなんてこれっぽっちも思ったことはなかった。そして、ジョビジョバが見事に天下を取った頃、ようやく僕も役者としての第一歩を踏み出したのだ。

 坂田さんは「家が近い」「歳が近い」ってことでかわいがってくれ、よく夜中に「地元の飲み屋で飲んでるよ」ってお誘いをくれる大好きな仲間(なんて言っていいのかな?)だ。
 「浪人時代から、早く福岡から東京に出て役者になりたいって思いがあったんだ。『北の国から』の田中邦衛や『池中玄太80キロ』の西田敏行を見て『役者ってすげぇ』って思った」という。
 「でも何がすごいと思ったのかはイマイチ覚えていない」とも。やっぱりそうなんだよ。役者という仕事の魅力って分からないんだよなぁ。
 東京に出てきた坂田さんは「役者になるにはどうすればいいか全く分からず、文学座・青年座に入ることなども考えた。しかし大学の授業料がかかるので養成所の受講料は払えず、大学の演劇サークルを見て回った。そんななか、一番ダラダラやってるくせに一番面白かったのが騒動舎」ということでそこを選び、それは結果として最良の選択だったと言えるんだろう。

 話が盛り上がったところでここで坂田さんの携帯が。
 「なべちゃん、ごめん、行かなくちゃ。あのさ、この話の続き、また近くしに来るから」
 「いいっすよ、じゃ、お待ちしてますね」
 そういい残して、次の仕事に向かっていった。まだまだたくさん聞きたいことがある。坂田さんもまだまだ話したいことがあるようで、「うわ~、ちくしょ~」という顔をしていた(笑)。
 とりあえず、今日はお仕事優先。次に来てくれる日を楽しみに待っていよう。

2006年1月 1日 (日)
10年

Photo_96  1996年1月1日。
 「今年は役者として充実した1年にするぞ!!」と、おせち料理を食べながら意気ごんでいたあのお正月から早10年。
 あの日から渡辺慎一郎の役者人生は始まった。

 右も左も分からなかった大学生は、なんとなくみつけたタレント養成所に入学金を払い、
なんとなくレッスンを始めた。
 「最初の一年は基礎だけを積もう。芝居をやるとか考えずに、発声と物言いの勉強だ!
 2年目からはガンガンテレビに出るぞ!」なんて、甘い夢を見ていた。
 10年間の間に、タレントに憧れ、テレビ俳優に憧れ、映画俳優に憧れ、舞台俳優に憧れ……いつのまにか「役者さん」と呼ばれるようになっていた。

Photo_98  あっという間の10年間だったけど、色んな仕事をして、沢山の仲間と出会った。

 渡辺慎一郎という人間はとっても弱い生き物で、何かに支えられていないと生きていけない。
 その一番の支えになってくれているのが仲間たちだった。

 大学を卒業して就職をやめ、この道一本でやっていこうと決められたのも、周りの友達や先輩のバックアップがあったから。
 今、こうして役者としてやっているのも周りの仲間たちからたくさんのエネルギーをもらっているから。

 みんなからもらったエネルギーは、別の形のエネルギーにしてみんなに返すんだ。

 今年は現時点で舞台が4本決まっている(他にも何本か話があるが……無理だって)
多分、今までにない忙しい一年になるだろう。
 そして、今までにないくらい、沢山のエネルギーをみんなに返せる一年にしてみせよう!

 今年もよろしくお願いします!

追伸

写真は、お世話になっている映画監督宅のワンコです。