「ネコババ」という言葉をご存知だろうか?
「悪事をごまかして知らない顔をする。拾った物をひそかに自分の物にしてしまうこと」という意味の言葉だ。ところが、本来の意味は「猫がフンに泥をかけて隠すこと」だとか。
まさに「証拠隠滅」の代名詞的な言葉なのである。
さて、話は都会で生きるネコ「にゃんごろ~」の物語へ。このブログに何度も登場しているこのネコは近所に住む私の仲良し友だちだ。
ある日、このにゃんごろ~、こともあろうに私の目の前でウンチをした。アスファルトの道路にしたこのウンチを彼がどうするのか? じっと見ていると、足でそれをこすり始めた。どうやら、消そうとしているらしい。
「証拠隠滅?」
土ならば土とウンチがすぐに交じり合うので、さほど苦労せずにウンチを消すことができるだろう。しかし、アスファルトの道路の上だとそう簡単にはいかない。私は、さらに観察を続ける。
にゃんごろ~は、必死で道路にウンチをなじませていく。
足で何度も何度も自分のウンチをこすりつけている。
5分以上は経過しただろうか。
やがて、そのウンチはまったくウンチとは気づかないくらいに広がり、ただの茶色のしみのように道路になじんでいた。
おそらく、1時間もすれば完全に乾いて風化し、茶色の広がり(でも、ウンチ)は、風と人の足と車のタイヤに散らされて、目に見えぬ塵と化すのだろう。
諸行無常の響きあり、だ(あくまでも証拠隠滅にほかならないのだが)。
人間社会でもこんな「証拠隠滅」をしている人は少なくないようだ。
組織で悪さをした人、もちろん組織ぐるみでなくても社会のルールに反して個人で悪さをした人、恋人や配偶者に内緒で浮気をしている人、過去の失態を隠したい人……。
人それぞれだろうが、何かしら人間には証拠隠滅したいことがあるはずだ。
しかし、このネコのウンチのようにうまく消滅できれば苦労はない? いや、はじめから悪事をしなければ証拠隠滅なんていう無駄な作業をすることもないはずだ。
失敗は恥だと感じる。それが人間だ。でも、風化する失敗もある。
プラスチックやビニールは土にはもどらない。だから隠さなくてはならない。
にゃんごろ~のウンチは、土に戻る。
私は、隠蔽の苦労をする前に日々精進して、陰徳を積んでいくような生き方をしたい。
ちょっと優等生的過ぎるかな(^_^;)
でも、そのほうが、きっとラクでしょう?
※イラストは「にゃんごろ~」と「たま」です。






