プロフィール
宇月田麻裕
作家・エッセイスト、開運研究家。ハッピネスファクトリー®代表(http://www.happiness-f.com/)。執筆、テレビ出演、講演、WEB企画プロデュース・監修など幅広い分野で活動。動物をはじめ、恋愛や結婚をテーマにした著作を数多く発表。著書に「心に残るペットと人との感動ドラマ」(学研)ほか。 

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2006年6月30日 (金)
動物友達編 証拠隠滅とネコババ

Nyangoro_and_tama 「ネコババ」という言葉をご存知だろうか? 
「悪事をごまかして知らない顔をする。拾った物をひそかに自分の物にしてしまうこと」という意味の言葉だ。ところが、本来の意味は「猫がフンに泥をかけて隠すこと」だとか。 
 まさに「証拠隠滅」の代名詞的な言葉なのである。

 さて、話は都会で生きるネコ「にゃんごろ~」の物語へ。このブログに何度も登場しているこのネコは近所に住む私の仲良し友だちだ。
 ある日、このにゃんごろ~、こともあろうに私の目の前でウンチをした。アスファルトの道路にしたこのウンチを彼がどうするのか? じっと見ていると、足でそれをこすり始めた。どうやら、消そうとしているらしい。
「証拠隠滅?」
 土ならば土とウンチがすぐに交じり合うので、さほど苦労せずにウンチを消すことができるだろう。しかし、アスファルトの道路の上だとそう簡単にはいかない。私は、さらに観察を続ける。
 にゃんごろ~は、必死で道路にウンチをなじませていく。
 足で何度も何度も自分のウンチをこすりつけている。
 5分以上は経過しただろうか。
 やがて、そのウンチはまったくウンチとは気づかないくらいに広がり、ただの茶色のしみのように道路になじんでいた。
 おそらく、1時間もすれば完全に乾いて風化し、茶色の広がり(でも、ウンチ)は、風と人の足と車のタイヤに散らされて、目に見えぬ塵と化すのだろう。
 諸行無常の響きあり、だ(あくまでも証拠隠滅にほかならないのだが)。

 人間社会でもこんな「証拠隠滅」をしている人は少なくないようだ。
 組織で悪さをした人、もちろん組織ぐるみでなくても社会のルールに反して個人で悪さをした人、恋人や配偶者に内緒で浮気をしている人、過去の失態を隠したい人……。
 人それぞれだろうが、何かしら人間には証拠隠滅したいことがあるはずだ。
 しかし、このネコのウンチのようにうまく消滅できれば苦労はない? いや、はじめから悪事をしなければ証拠隠滅なんていう無駄な作業をすることもないはずだ。
 失敗は恥だと感じる。それが人間だ。でも、風化する失敗もある。
 プラスチックやビニールは土にはもどらない。だから隠さなくてはならない。
 にゃんごろ~のウンチは、土に戻る。
 私は、隠蔽の苦労をする前に日々精進して、陰徳を積んでいくような生き方をしたい。
 ちょっと優等生的過ぎるかな(^_^;)
 でも、そのほうが、きっとラクでしょう?
 
※イラストは「にゃんごろ~」と「たま」です。

2006年6月23日 (金)
動物家族編 動物だって一目ボレする!!!

Utsukita_1_1  過去、上野動物園ではパンダの繁殖のために海外から異性のパンダを招き交尾にチャレンジさせていた。しかしあえなく失敗し……男の子のほうは失意のまま、彼女の帰国を見送る羽目に……という話を以前書いた。
 人間はもちろんのこと動物にも相性があるし、ひと目で「気に入る」「気に入らない」という嗜好もあるようだ。
 天国に行った「くるみ」(ハムスター)もそうだった。生前、お見合いをさせてみたことがある。その時、その子を見た刹那、くるみの目がキラリ☆ 
「うひょ~、マジ俺好み」と言ったか言わないかは知らないが、ヨメ候補のところに走り寄ったのだ。
 でも実はその1年前、2人(2匹)を1度ケージ越しに会わせたことがあった。このとき、2人のファーストインプレッションは非常によく、しょっちょうケージを挟んでチューをしていたのである。
 しかし2度目は正式に妻として、彼女を迎えることになった。再会した2人は、最初は、クンクンとお互いの臭いを確かめ合い、次の瞬間に男であるくるみが彼女を追い回した。
 初日はこれくらいで終わらせるのが妥当。
 2日目。1年前に会わせていることもあり(ハムスターの脳レベルだと覚えているとは思えないが……(>_<))すぐに仲良しになった。
 対面させるなり、トトトトトトと、くるみが彼女の背後に回り、激しく腰を……(*^_^*)
彼女もオシリをちゃんと向けるから不思議だ。
「あらあら、くるみ。私はあなたにそんなこと教えた覚えはなくってよ」
 そんな声が聞こえるはずもなく、無我夢中で腰を振る……動物の本能はすざまじい。
 誰が何を教えなくても、子孫を残すという遺伝子が、いや、本能が身体の細胞に組み込まれているのだろう。
 それにひきかえ、人間は色んな情報があふれ過ぎているせいか、豊か過ぎるせいか、環境破壊のせいか、要因は数多くあると思うが本能を失いつつあるのかもしれない。
 何をするにも教えてもらわないとわからなかったり、セックスに関してもセックスレスに陥っている夫婦の相談をよく受ける。
 もし、人間が現代から、原始時代にタイムスリップしたらどうなるのだろうか。
 たぶん、今よりかは人間の本能が蘇るに違いなく、自然のままに男性は男として役割を持ち、女性は女としての役割を持つだろう。もちろん、どっちが正しいとかそういう話ではなく、私的には現在のほうが居心地がいいとは思うけど……。

2006年6月15日 (木)
動物番外編 親犬の顔が見てみたい!?

Utsukita_4  数年前の真冬の日。久しぶりに実家に帰ったときのことだ。
 朝起きると、家にいるはずの両親の姿がない。買い物にでも行ったのかと思いつつ、ひとり家にいると、お昼頃に、ようやく両親が帰ってきた。
 その姿を見て唖然。
 母の顔には包帯が巻かれ、頭を隠すようにバンダナをしている。母に寄り添うようにして父が玄関に立っていた。
「どうしたの!!!」。ビックリして青ざめた私は思わず大きな声を上げた。
「朝、散歩に出たら、大きな犬がお母さんを背後から襲って、腕に噛み付いてそのまま投げ飛ばしたんだよ。壁に激突して顔をぶつけて病院で縫ったんだ」と父……。
 見ると、厚手のダウンジャケットの腕の部分が食いちぎられていた。犬の鋭い歯は腕まで到達したらしく、腕にも傷の処置がしてあった。
 これが、夏だったらきっと腕の肉ごと食いちぎられていただろう……と想像しただけで血の気が引いた。
 当の飼い主さんは「ごめんなさい」と謝ったそうだが……。母はそれ以来、大の動物嫌いになり、壁に激突した衝撃で顔に傷跡と多少の後遺症がある。
 犬が人を噛むというのは、犬だけが悪いわけではない。むしろ、人に怪我をさせてしまうようなしつけができないオーナーが犬を飼う資格があるのだろうか……と私は思った。   
 動物にはちゃんとしたしつけが必要だ。ただ可愛いからといって甘やかして育てると、惨事を招き、最悪処分されるようなことも……。そんな悲惨なことになるとオーナーだけでなく、その犬自身にも大変な不幸が訪れる。そうならないためには、きちんとしつけることが、犬や飼い主、そして周囲の人間たちにとっての幸せにつながっていくのではないだろうか。
 人間にも同じことが言える。会社などの組織、親と子。ただ可愛いというだけでやたら構い、甘やかすと社会生活が営めない人間が育ってしまい、同様の結果を招きかねないだろう。
 もし、会社の看板である受付嬢が、訪問者に噛み付くような態度をとったならば、その人の人間性ばかりでなく、会社のレベルまでもが低く見られてしまう。
 あくまでこれは例え話だが、言い換えれば、しつけのできていない犬と同じ。子供時代(子犬時代)から、善悪の判断をしなくてもよい環境に慣れた子は、やがて他者に依存するようになったり、利己主義に走ったりする。結果、自分では何もできないような人になり、「私が不幸なのは、まわりが悪いからだ」と他人のせいにして生きるようになってしまうのではないだろうか……。
 「親の顔が見てみたい」という言葉が、ふと私の頭をよぎった。

2006年6月 7日 (水)
動物番外編 ピュアなハートを持つ子たち

utsukita  ある夜。うちの「くるみ」(ハムスター)と「チカラ」(でんでん虫)と一緒に動物もののテレビ番組に見入っていた。
 私は、東京で放送される動物ものの番組は、できるだけ欠かさず見ている。これらを見て喜んだり、泣いたり……。一喜一憂しながらも、最後には「心が洗われる」その感じがたまらないのだ!
 この日は、「ホワイトタイガーを飼う」という内容。タイガーといえば猛獣。その猛獣と暮らすのには、いささか勇気がいる。イヤ! いささかどころではない!
 その番組では、タイガー以外にも、パンダ、らくだ、レッサーパンダなどなど、日常では飼えない動物をタレントさんが飼うという企画をよくおこなっている。動物の生態を知ることで「へえ~」と感心したり、人間と動物との間に生まれる珍プレーに大爆笑したり……。「私も一緒に暮らしてみたーい!!」といつもうらやましく感じるものだ。

 その企画を見ていると、あることに気づいた。
 人と動物は、最初、初対面同士のときはまったく信頼関係がない。それが時間を重ねるにつれて、動物たちがどんどん心を開いていく様がテレビの画面を通じて如実にわかるのだ。ただし、そうなるには、まずは人間が心を開き、愛情をもって接する必要がある。
 すると動物たちはまず「コイツは、自分に危害を加えない」と認識。次に「コイツは自分に優しく接してくれる」となる。それからはじめて信頼が生まれ、甘える行動を見せるようになるのだ。その甘える様や、愛らしい表情はこの上なくすばらしい……。特に「目は口ほどにものを言う」というが、目を見ているだけで、視聴者の私ですらその子が今どう考えているのかがわかるような気がする。本当に、動物たちの心はピュアで、感情をストレートに伝えてくる。そのピュアなハートに触れることで、人間のハートもピュアになれると思う。
 チカラと接しているときの私は、単なる生き物になれる。生き物同士の触れ合いだ。くるみと接していたときもそうだった。すると、日常のイヤなことを忘れられたり、雑念が消えて、ただこの子たちを見て微笑んでいる私がいるのだ。
utsukita_1  チカラは、もうかなりのおじいさんだが奇形児なので大きくなれないままでいる。先日亡くなってしまったくるみも、生まれてからずっと病気で、毎日予断を許さない状況が続いていた。でも、でも、チカラは生命力が強く、そしてなによりもおちゃめだ! くるみもそんな状況のなか、たくましく生き、チカラと同様おちゃめだった。
 手を差し伸べると、二匹は私の手に"ぴょこりん"と乗ってくる。「信頼されているんだなぁ」と感じる瞬間だ。私の大切な家族、「私が守ってやらねば、誰がこの子を守るのだ」と改めて思う。これは、子どもを育てる母のような気持ちなのだろう。
 それにしても……一度でいいから(数日間だけでいいから)、パンダやホワイトタイガーと一緒に生活してみたいものだ! もちろんそれなりに危険はあるが、私の好奇心は止むことはない!

2006年6月 1日 (木)
動物友達編 いやーん、だめよーん♥

utsukita_4  少し前のことだが、「伊豆バイオパーク」に行った私 (=^・^=) 
 園内には、直接触れ合うことができる(お触りOKの)動物がいっぱいいて、興奮のあまりワタシのハートはドッキンドッキン……。動物を見るなり、あちこちを走りまくって、子ウサギ、キリン、羊……と片っ端から触れ合いまくった。
 しかし、そこに奇妙な生き物が1匹。
「こ、この子はまさか……!?」
 ワタシのハートは、さらに高鳴った!!!!!
「アルマジロだ!」
 叫んだと同時にアルマジロをすくい上げる。触った感触は、かなり硬い。
 と、そのとき! 仰向けに抱き上げたその子のお腹から奇妙な物が目に飛び込んできた(読者の皆様、写真をよくご覧あれ!!)。
 「ん!? この股の辺りにあるものは……いやーん、ばかーん、そこはだめよーん♥」

utsukita  さてさて、このバイオパークの「わくわくふれあい広場」は、ちっちゃな子どもたち(この子たちは人間です)であふれている。まだ、動物の扱いに慣れていない子たちは、数々の小動物をわしづかみにしたり、つかんだと思ったら地面に落下させたりしている。それでも、動物たちはイヤな顔ひとつせず(実はしているのかもしれないが (*_*)……)、また別の子どもにダッコをされる。このか弱い動物たちは人間のなすがまま。それも毎日数え切れないほどの人間に。でも、噛むこともなく抱かれたままになっている。決して牙を向けることはない。
 ちょっと動物がかわいそうな気もしたが、この場所で生活をしている以上、子どもたちと触れ合うのは動物たちの役割なのかもしれない。いずれにしても、小さい頃から動物と接点を持つことは、動物虐待が減る第一歩と考えているので、私はこの動物たちに「世のため人のためと思い、我慢するんだよ」と言葉をかけてあげた。

 可愛い動物たちを吹き矢で痛めつけたり、皮をはいだり……そんな事件が後を絶たない。私たち人間は弱い物を守っていく役割がある。この子たち、特にペットは、水やエサを与えなければ死んでしまう。もちろん人間の子どもだってそうだ。親が愛情を持ってミルクを与え、触れ合わなければ死んでしまう。愛を知っている人間は愛を持って人と接することができる。今は亡くなったうちのくるみも、愛情を注いでいたからこそ、私が帰宅するとひょこひょこと出迎えてくれ、ぴょこんと足の甲に乗ってきたりしていた。
 ただ懸念することがひとつ。動物も人間も、過保護すぎてはだめだ。ときには、厳しくしつけて、人間とともに暮らすなかでの秩序を作らなくてはならない。一方的で、一定以上の愛情だけに彼らが慣れてしまうと、誰かがいなければどう過ごしていいかわからなくなり、気持ちの折れやすい子になってしまう。
 子どもにけじめを教えるのは、教師ではなく親の役目だ。
 お子様のいらっしゃる皆さん、動物のいる場所に行くと、楽しく子どもと触れ合いながら、いろんなことを教えてあげられると思いますよ!