プロフィール
タカ・コンドー
1971年愛知県生まれ。武道家、俳優、殺陣師(たてし)。武道流派「正心道協会」会長。1998年世界空手選手権大会・型の部チャンピオン。16年間のアメリカ生活を経て、現在日本でアクション俳優として活躍中。
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2006年10月10日 (火)
最終回・護身術は逃げ道を作る技術!

 この護身術ブログも今回でいよいよ最終回。
 皆さんのお役に立てたでしょうか? 
 そうであれば、最高に嬉しく、光栄です。

 いつの世も、治安がいいとは言い切れないもの。本当に気をつけて下さい。誰が、いつ、どこで襲われたり、狙われるかは分かりません! 自分の身は自分で守ること。これは女性ならずとも、この世相では男性についても言えるかもしれませんね。
 ただ、毎度毎度同じことを言いますが、護身術は、相手を打ちのめすためだけのものではありません。あなたが、危険から逃げ出すための応急処置的な技術です。逃げることを忘れて戦うことだけは、絶対にやめてくださいね。
 また、この護身術ブログが終了しても、憶えている事、習った事をたまにはエクササイズ感覚で練習してみてください。自信がつくだけでなく、「こんな自分もいたんだ!?」なんて新たな自己発見にもなることでしょう。
 さて、今回は最終回にふさわしい数々の護身術用アイテムと防犯のための行動を紹介したいと思います。

◆護身術用アイテム
1)防犯アラーム
 ストーカーという言葉をよく耳にする今日この頃。突然襲われると、人間は恐怖のあまり声が出なくなる事があります。そんなとき、この防犯アラームというのが役に立ちます。アメリカでは防犯アイテムの主流になっているもので、ボタンを押したり、ピンを抜くだけで、かなり大きな音が出るシステムになっているのです。
2)携帯用の笛
 危険を察知したら直ぐにバッグから取り出して、鳴らす準備を! 就寝時でもベッドの横あたりにおいておけば、不審者が入ってきた時に、すぐに鳴らす事ができます。

◆防犯のための行動
1)早歩き!
 アメリカでは、護身術の一つとしてよく説明されます。早く、姿勢正しく、力強く歩くというのは、その女性の自信を感じさせます。強そうに見える女性を狙うことは男もあまりしないでしょう。ひったくりの防止にもなります!
2)お酒に注意! 
 パーティーや合コンなど初対面の異性の多い席で、飲みすぎて酔ってしまい、意識もないままに持ち帰られてしまったという話は、アメリカでも日本でもよく聞きます。これは時と場合によってはレイプというれっきとした犯罪になるのですが、女性側の不注意が招いた不幸であることもまた事実。こんなことは決してないように、常に注意して行動する事が大事です。

Have_a_nice_day  さて、どうでしたか?
 ちょっと考えるだけで、護身術となるものがたくさんあったでしょう!
 アメリカでは治安も悪いせいか、女性の護身術レッスンが大人気なんです。レッスン内容は基本、体力作りから始まって、技を習い、それらをパートナーとともに練習し、最終的に実践練習。男性がアタックし、女性が習った技を使いながら逃れるという護身テストで終了というパターンがほとんどでしょう。レッスンを終了した女性のほぼ全員が「やってよかった!」「自信がついた!」と絶賛するばかり。近くのフィットネスクラブ、または武道道場で、そのような短期護身術レッスンをオファーしているのであれば、ぜひ一度トライしてみることをオススメします。あと、ここがポイント!! それは、自分にあったレッスン・スタイル、そして先生をきちんと選ぶこと!

 今回は影の協力者である記者の新田さんにも、今回特別に参加して(強引に巻き込ませて)いただきました(笑)。新田さん、ありがとうございました!

 それでは、皆さんくれぐれもお体だけは大切に!
 Have a nice day!!

2006年10月 6日 (金)
第19回 相手の戦意を一気に喪失させられる指技・サム

 こんにちは、タカ・コンドーです。
 長らく続けてきました、僕の護身術レクチャーもいよいよ大詰めです。
 なので、前回のタイガーに引き続き、練習がなくてもすぐに使えて、相手の戦意を一気に喪失させることができる究極奥義を引き続きレクチャーしていきましょう。
 今回の技の名前は「サム」。
 これは、端的に言うと、指で相手の目玉を押してしまうというもの。ただし、鋭く指で突くと失明させてしまって、あなたが加害者になりかねないので、注意が必要です。

 サムが特に有効なのは「襟元や首を捕まえられた」というシチュエーションです。大ぶりの技は通用しない。しかも、相手が至近距離にいて、力もなかなか入れられない。そういうシーンを前提にしましょう。
 襟元もそうですが、特に首をつかまれるというのは限りなくヤバイ状況ですね。早く対処しなければ窒息してしまいます。
 そうなったときは、次の流れでサムを放てることを思い出してください。

Thumb 1)ボタンを親指で強く押すイメージをしてください。その親指、それがサムそのものです。
Hard_push 2)ターゲットは目です。強く押すか、打つ。すばやくやりましょう。 
3)押した後、打った後は、直ぐに逃げ出せるよう心がけておきましょう。

注意点
A)びっくりするほどの威力があるため、護身術以外での使用は絶対禁止です。
B)サムも、間違って体の硬い部分(頭、顔の頬とか)に当たったりすると指を痛めたり、親指骨折なんてこともあるので十分気をつけましょう。時間があるときは、ターゲット練習をするのも良いでしょう。

「首を絞められ、絶体絶命のピンチ! そんな時にはサム!」。これをしっかりと覚えておきましょう。
 では、いよいよ次回は最終回!
 この最終回だけは絶対に見逃せませんよ!

2006年10月 3日 (火)
第18回 相手を爪でひっかく強力技・タイガー

 こんにちは、タカ・コンドーです。
 前回、「タイガー」という技の名前を聞いて「どんな技なんだろう?」と楽しみにしてくださったみなさん、今回、その全貌が明らかに!(って、大げさかな?)

 さて、タイガーというと、いわゆる動物の虎を連想するのではないでしょうか。
 しかし、そうなると「噛みつくの?」と思うかもしれませんが、答えは「NO!」。
 クローズアップするのは、虎が獲物をしとめるときに使う、あの爪なのです。

 くどいようだと思われるかもしれませんが、シチュエーションは「いきなり襲われ、倒され、相手が上に乗ってきた場合」でやってみましょう。この体勢になるということは、本当に絶体絶命なので、「これでもか」といわんばかりに対応策をお知らせしたいのです。
まず改めて、2つのアドバイスをここで再度復習してみましょう。絶対これらは覚えてくださいね!

Move_your_body_2 アドバイス1)相手の攻撃から逃れるために、とにかく体を左右に目一杯動かす。こうすることで、上に乗っている相手のバランスを崩すことができ、反撃&逃げるチャンスも生まれます。このとき、うつ伏せになったり、目を閉じたりしないこと! 
Stick アドバイス2)自分の体を相手の体に密着させる。この体勢を作ることで、衝撃力のある攻撃を受けずにすみ、反撃&逃げるチャンスも生まれます。

では、この基本姿勢をもとに「タイガー」を繰り出してみましょう!

1)まず怒った猫が爪を立てて引っ掻く動作をイメージしてください。まさにそれが「タイガー」そのものです。この場合、爪がある程度長ければ威力倍増となります(長すぎると爪を折る可能性大)。
Scratch 2)ターゲットは目の周辺。爪の長さを十分に活かしましょう。 

女性にとってこのタイガーが効率的な護身術であることは間違いありません。
それは、大半の女性が爪を伸ばしているからです。この技は、爪で相手の急所近くを引っ掻くというもの! 倒された時だけに限らず、立った状態で胸元を捕まえられた時、手首を握られた時にも活用でき、とっさに放つことができる簡単で便利な、オススメ護身術なのです。
 さて、この「女性のための護身術」も、残すところあと2回!
 次回も、このタイガーに負けないぐらいの大技をご紹介しましょう。乞うご期待!

2006年9月29日 (金)
第17回 組み付かれて動けないときの必殺技2・グラブ&バックヘッド

Pinch2 「さあ、どうする? 動けないだろう? このままゆっくり……」
暴漢に後ろからがっちり組まれてしまいました。
これは困ってしまいましたね。

以前、後ろから襲われた時の対処の仕方をレクチャーしたことがありました。忘れずに覚えていてもらえているでしょうか? 忘れちゃったという人は、ちょっと復習してみてくださいね!(第10回組み付かれて動けないときの必殺技・スタンプ!⇒http://blog.yomone.jp/taka/2006/08/10_004e.html)
ちょっぴり復習ですが、まず皆さんがすべきこと、それは、後ろから腰周りを組んでいる相手の両手、または両腕を自分の両手で押さえること。これによって、相手が後ろから殴ることができなくなります。次に、持ち上げられて振り回されないように腰は必ず落とすこと。持ち上げられそうになったら、自分の足を相手の足に絡ませる(フックさせる)こと。この基本所作が非常に重要になります。

それでは、ここで2つのオススメ技を紹介します。

◆グラブ
グラブ」というのは「掴む」という意味です。
1)この場合、相手の急所を掴むという技になりますが、後ろから襲われているため、最適な場所は1ヵ所。それは股間です。
Vital_spot 2)膝を曲げ、腰を少し落とした状態で、手探り感覚で相手の股間を思いっきり握ってやりましょう。股間が握れない場合はその周辺でも構いません。男にとって、その周辺も敏感に感じるので、効果はあると思います。しかし、最終的には、股間にたどりつけるよう頑張りましょう。 
3)握ったら、引っ張るだけでなく、まわしたり、つねったり……とにかく絶対に離さないことです。

◆バックヘッド
かかとで相手の足の甲を踏みつけること(スタンプ)もできない、相手の股間を掴むこと(グラブ)もできない、このような時、残るは「バックヘッド」のみ。これは頭の後ろで、相手の目、鼻、あごを打つことです。
Back_head_1 1)もちろん、相手が後ろから襲ってきていますから、こちらからは見ることができません。感覚で打たなければなりません、だから1度だけでなく、何度も頭をうしろにそらして打ってみましょう。 
2)頭の後ろで打つ技ですが、もともと頭の後ろというのはとてもセンシティブで強い部分ではありません。だから、打った瞬間痛みを感じることもあります。ゆえに、スタンプなどとミックスしながら、コンビネーションで技を出していくといいでしょう。最初のバックヘッドで相手を怯ませたら、次はかかとで相手の足の甲を踏み潰すとか、股間を掴みに行くとか、そしてまたバックヘッドに戻るとか、交互に! それができれば、すごく効果を発すると同時に、打たれる相手も戸惑うことでしょう。

 これで、後ろから組み付かれたときのあなたは無敵に近い状態になれるはずです。
 では、ここで次回のお知らせ。次回は、「タイガー」という技をご紹介します。
 タイガー? 虎? さあ、いったいどんな技なのでしょう? 乞うご期待!

2006年9月26日 (火)
第16回 史上最強のキック・ニー

Knee  こんにちは、タカ・コンドーです。
 前回、あえて今回の技を公開せず、ヒミツにしてきましたが、写真を見て「あっ! これ知ってる!」と声をあげた人も多いのではないでしょうか?
 そう、今回の技は、最強とうわさされる技「ニー(膝蹴り!)」。総合格闘技の試合や、特にキックボクシングの試合などで、選手がビシバシ決めていますよね! この「ニー」、数あるキックのなかでも、超オススメの技の一つです!
実はこのニー、僕も一度、練習でくらったことがあります。
かる~く顔を蹴られただけなのですけど……くらうやいなや体のコントロールを失い、ふらふらの状態になって、歩くこともできず、記憶までぶっ飛んだ思い出があるのです。回復するにも結構な時間を費やしたのですよ! このようにタイミングよく当たれば、少量の力でもこれだけのダメージを与えることができる。皆さん、自分の身を守るためには、これらの護身術、本当に重要ですね。頑張って練習にはげんでください!
それでは、さっそくレッスンといきましょう!

1)接近した間合いで、相手と組み合ったとき、まず大事なことは相手の動きをなるべく制してから蹴ることこと。そのためにも組んだ瞬間、腰を落として体の安定をまず確保しましょう。動きながら蹴るというのは相当難しいし、逆にバランスを崩すことになってしまい不利な状況をつくることになります。注意しましょう。 
Grip 2)両手または片手で相手の肩を押さえ、そしてニーを放つ。首を押さえるのが無理なら、襟などの衣服をつかんでもいいでしょう。 
3)ターゲットとなる場所は目周辺、鼻、あご、胸、みぞおち、そして股間!
Slap 4)これは応用ですが、蹴られた相手は、少し前かがみになるはず。そこですかさず「スラップ(平手うち)」を顔面に! これで、逃げ道確保です。 

相当な威力を発揮するこのニー。蹴った後は直ぐにその場から逃げること! このことを常に忘れずに!
 次回は、背後から襲われたときの応酬技「グラブ&バックヘッド」をご紹介しますね!
 お楽しみに!