これもまた、昔の話だ。
大昔の部類になる。
俺が東京に出てきた頃だから、もう30年近く前の話になる。
俺は世田谷区、桜新町のアパートに住んでいた。
まだ漫画を描いたりする前のことで、俺はともだちに出演してもらって8ミリ映画を撮っていた。将来に対する希望と不安。なんとかなるだろうという期待より、どうにもならないだろうという諦めのほうが大きかったような気がする。
夜中に、玄関をノックする音がした。
今のように携帯電話があるわけではなく、ともだちが尋ねてくるのも突然ということが当時は当たり前だったので誰かともだちが来たのかと思ってドアを開けたら、見覚えのない若い女性が立っていた。ちなみに、当時、俺にはガールフレンドはおろか、知り合いの女性のひとりいなかったので、女性はすべて見覚えのない女性ということになる。
「となりの○○さんを訪ねてきたんですが」
彼女は言った。となりの○○さんを俺はまったく知らない。顔ぐらいは知っていた。たぶん俺と同じで学生だろうとは思っていたが、あとのことはまったく知らない。
訊けば、彼女は立川だか国立だか忘れたが、とにかく、そのあたりから○○さんを訪ねてきた。だが、留守だった。帰ってくるのを待ってるうちに帰りの電車がなくなってしまった。○○さんは帰ってこない。外は寒くなってきた。それで……
「泊めてもらえませんか?」
彼女は言うのであった。
ま、今ならファミレスか漫画喫茶にでもいけばいいのだろうが、当時、家の近くにそんなものはなかった。深夜やってる飲み屋も近くにはなく、俺がたまに夜食を食べに行ってたスナックも深夜1時までの営業だった。
結果から言うと、彼女は俺の部屋の片隅に朝まで座っていた。
ほとんど会話は弾まなかった。
俺はずーっと翌日の競馬の予想をしていた。
初めて俺の部屋にやってきた女性は隣人の彼女だった。
彼女が帰ったあと、彼女の飲んだコーヒーカップだけが残っていた。
翌日、馬券が当たったか外れたかは記憶にない。

やはり私はJさんのファンでよかったです。私にも近い経験あります。
DHでアドレス交換した女性から「今日帰るところ無から泊めて欲しい」とメールがあり迎えに行きました。彼女はかなり疲れている様子だったので牛角に連れていき腹一杯焼肉を食べさせてあげました。私もかなり食べたきがします。部屋に戻りましたらお礼とばり大変な快楽を味わせていただきました。ほとんど寝ないで会社へ行った気がします。
投稿: 花笠太郎 | 2009年5月 7日 (木) 01:11