プロフィール
杉作J太郎
別称・L..L .COOL J太郎。1961年、愛媛県松山市生まれ。本名・杉恭介。漫画家、俳優、コメンテーター、映画監督。男の墓場プロダクション代表。
1982年に漫画家としてデビューして以降、多方面で活躍中。著書多数。

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2006年5月19日 (金)
第13回 喫茶店の女

13_1  若い頃。
 18歳から20歳ぐらいの頃。
 喫茶店のウェイトレスを好きになり、喫茶店によく行った。
  記憶にあるかぎりで、3軒。
 お気に入りのウェイトレスが3人いた。
 ひとりは極めてフツーのタイプ。どこといって特徴はなかったが、顔が坂口良子に似ててかわいかった。国道沿いの2階の喫茶店だった。
 ひとりはふっくらしたおとなしそうな女のコ。美人ではないが、奥ゆかしさが魅力。ジャズが流れる喫茶店だった。
  もうひとりは今で言うヤンキー系。化粧も濃くて迫力があった。バイパス沿いの漫画本がたくさん置いてある喫茶店だった。

  ま、結論から言うと、なんにもないまますべて終了した。
 オーダー時と料金支払い時に交わす短い単語以外に口をきいたことはないまま終了した。

  坂口良子の店は閉店して終了。
  ジャズ喫茶は、
「うるさいから来ないでくれ」
  と店のオヤジに怒られて終了。
  喫茶店でバカ話して騒ぐ癖。これだけは今もなおらない。年に3回ぐらいは今も怒られている。
  バイパス沿いの店ではウェイトレスどうしが交わしているエロ話に失望落胆して終了。

  いまなら女性がエロ話を交わしていても別に驚かないが、当時の俺はまだ童貞だったこともあり、女性に対して過度の幻想を抱いていたのだ。

  別に実際問題としてどうにかなると思って通っていたわけでもないが、もしかしたらどうにかなるとは思っていたのだろう。今も俺はコーヒーが大好きだが、その香りの中にはそれらの想い、記憶が若干含まれていると思う。

2006年5月10日 (水)
第12回 恋愛後に似た気持ち

 男の墓場プロダクション。
 2本立て映画。
 レイト→アンコールレイト→ロードショーと続いた『任侠秘録人間狩り』と『怪奇!!幽霊スナック殴り込み!』の上映がようやく終わった。
 ご来場いただきましたみなさん、どうもありがとうございました。

Photo_252   今年の1月下旬から3ヵ月半。
 ずーっと俺は劇場のある下北沢に張り付いていた。
 雨の日も寒い日も。
 眠たい日も風邪をひいた日も。
 毎日毎日下北沢に行っていた。
 上映がない間は駅前でサンドイッチマンをやっていた。

 駅前でサンドイッチマンを長くやっていたので知り合いも増えた。
 駅前でティッシュを配っているお兄さん、チラシを配っているおねえさん。街を練り歩いているコワモテのお兄さん、駅前のお店の店員さん。
 みなさんにはやさしく応対していただきました。
 本当にありがとうございました。

  毎日、
「駅前に行かなきゃ!」
  と、飛び起きてましたが、これからはその生活もなくなるわけで、それはホッとする反面、寂しくもある。
 いや、間違いなく、生活にぽっかりと穴があく。

 ま、思うに、女性と別れたあともこんな感じですよ。

 元の。
 恋愛前の自分のリズムを取り戻すには時間がかかる。
 で、取り戻せたと思ってはいても、前とはなにか違っているはずなわけで。
 よく、昔の恋を忘れるだの思い出さないだのと言う人もいるが、どこかリズムやパースが狂っている。
 その狂った部分が個々の人間の持ち味でもあると俺は思うのです。