この2ヵ月。
男の墓場プロダクション。
映画の仕上げと上映とにかかりっきりだった。上映時には毎日、下北沢駅前でサンドイッチマンをしていた。上映が終わったら終わったで打ち上げもあれば揉め事もあって、すんなり帰るというわけにもいかない。さらに上映の合間には毎日ステージショーも展開していたのでその構成も毎日考えなければいけなかったし、その練習もある。
この2ヵ月。
好きすぎてバカみたいな2ヵ月だった。
そんなわけでこのブログ。更新があまりできなくて失礼しました。これからはきちんと更新するつもりでいます。ちなみにそんな感じだったから残り少なかった雑誌の連載もほとんど落ちた。
ま、いいじゃないですか。
開き直ってるわけじゃなくてどうにもならなかったものはどうにもならなかったのだ。
過ぎた恋愛もそう考えるほか、ない。
そういえば、川勝正幸さんがステージショーに出演された日のことだ。
川勝さんと同郷、博多からひとりの女性が映画を観に来てくれた。
「2年前、東京に来たとき、山手線で杉作さんを見かけて一目惚れしました」
彼女はそう言った。
俺を見て痴漢だと思う女性もいれば(前回参照)一目惚れする女性もいるのだ。
「杉作さんはそのとき、掟ポルシェさんと一緒に電車に乗っていました」
ああ、あの時か。と、記憶が蘇る。少なくとも彼女は掟ポルシェではなく俺を選んだのだ。俺の中に些細な勝利のメロディが流れた。
だが、それだけ伝えると彼女はなにもなかったかのように博多に帰っていった。
余談だが、劇場公開中、どうしても俺でなければだめだとの熱烈オファーを受けて、早朝、大根仁さん演出のドラマの撮影現場に俳優として出かけた。
俺の声がガラガラなので、どうしたんですかと問いかけるスタッフに、
「サンドイッチマンのやりすぎなんですよ」
とだけ答えたら会話がストップした。
説明不足だったかなー。

