2005年12月14日 (水)
第1回 氷の世界
深夜のファミレスにはよく行く。
今日も、実はそこにいた。
男の墓場プロダクションが入っているマンションは壁が薄いので、深夜の打ち合わせに適してないからだ。
早く引っ越さねばならないが、引っ越しに回すお金がないのだ。
今日もうちのスタッフと打ち合わせしていたら、彼の携帯にメールが入った。
もう朝になっていた。
彼が驚いているので何ごとかと思ったら、奥さんからの「離婚します」というメールだった。
相次ぐ深夜の作業に奥さんの怒りが爆発したようだった。
あわてて俺の車で、彼を家まで送った。
「帰宅したら土下座して詫びなければならない。悪いのはこちらなのだから」
彼にそう言いながら踏むアクセルは重かった。
俺は妻帯したことがない。
女性と同居したことは過去に何年もあるが、それも今は遠い記憶で、思い出そうとしても自分のことではなく、古い映画のワンシーンのような気もする。
帰宅して土下座する状況は確かにたいへんだが、それが幸せのひとつのかたちなのかもしれないと思った。
ここ数日、寒波が押し寄せている。
俺が帰宅したら部屋は氷のように冷たかった。
布団に潜り込んだら、そこは氷の世界だった。
溶けていく意識の中で、彼と彼の奥さんの和解を願った。
と、まあこんな感じの第一回目。
こんな感じで進めて参ります。
丁度時間となりました。
以後、よろしくおねがいします!
