まずは身の周りの充実から!
本格的に痩せるために、運動することはもちろんだけど、身の周りから充実させていこうと思った。
例えば、僕は勉強が大嫌いだった。つまらない授業で、いかにおもしろく過ごすか? そんなことばかり考えては赤点をとっていた。そんな僕でもちゃんと授業をうけていた時期がある。それは新品のノートやシャープペンを買ったとき。
気持ちが動かないときはカタチから入って動かせばいい。夜歩くのがめんどうくさいと思っているのならば、カタチから整えようと思ったのだ。
そうだ、かっこいいジャージを買おう!
今までの“おっさんダイエット”むき出しのジャージではなく、スポーツ選手がストイックに普段から牙をといでいる感じのジャージ! ベッカムしか似合わないようなジャージをあえて着てやる。
靴だって、“ワゴンセールで売られていた感”がむき出しのシューズではなく、走ることだけを追求した羽のように軽いシューズを買おう!
どこかの国の言い伝えでは「女の子はとびきり良い靴を履く。そうすると、その靴があなたを幸せのあるところにつれていってくれる」と、そんなことを言うらしい。僕は女でもないし、どこかの国の者でもないが、とびきりいい靴を履いて、幸せのあるところに行こうと思う!
モテる男への第一歩
そして僕は今日、髪を切ってきた。
謝る時に頭を丸めたり、失恋したときに気分を変えるため髪を切ったり、寺に入るため髪を剃ったり、力士が昇進して大銀杏(おおいちょう)にしたり……。人間、何かしら気持ちを切り替えるときに、髪をいじることはとても有効に作用するはず!
そんな思いつきで、すぐさま理容室へ。
髪型をどうするか聞かれたときに、思い切って坊主も考えたけど、あまりに自分の顔が大きく見えて、ダイエットをあきらめてしまいそうで踏み切れなかった……。
ヘアワックスも最近買ったばかりだし、寒い季節に急に髪の毛がなくなったら風邪ひきそうだし、親が変な宗教にでも入ったんじゃないかと心配しそうで……。
って、また、言い訳ばかりになってしまった。
僕みたいに意思が弱い奴は、片方の眉毛を剃り落としちゃえばいいんだよ。
人前に出るのが恥ずかしいような見た目になって、眉毛が生え揃うまで、山にこもってダイエットすればいいんだ。
山の中にはジャンクな食い物もなさそうだし。
いや、恥ずかしさを人前にさらしながらの方が、より本気
になれるかもしれない。
結局「動きやすいように短めで。それでいてモテる髪型に」と、カリスマと呼ばれてる奴でも無理だろうと思いつつ注文してみました。
でもさすがプロですな。今まで鼻の頭まで届いていたうざったい前髪をばっさり。ヤンママの子供よりも長かった後ろ髪もばっさり。
「動きやすいように短め」の注文通り。
帰り、走り出そうかと思ったもん。
しかも「モテる髪型」の注文は、前髪を左右否対象にすることでクリアしてくれた。今までそんな髪型したことなかったから、なんだか恥ずかしかったけどね。
そして、二歩、三歩……
髪を切ってもらってる最中、壁に目をやると「顔の垢とります」の文字を発見。
ナンボかとられましたが、垢の分だけでも体重を落とそうとお願いしたところ、出るわ出るわ!
よくもこんな汚い顔でテレビに出てたもんだ。きっと顔に画鋲刺さっても痛くなかったんじゃないかな?
もうとにかく、すっきりさっぱりしまして、気合十分!!なわけですよ。
お会計のときに「俺、痩せて彼女作ります!」って宣言してきたから。
お兄さんの苦笑なんて全然気にならない。
俺は生まれ変わったのだ!
そして帰りに一冊のノートを買った。
題して、
「DEBUNOTE」
・このノートに名前を書いたものは痩せなければ、肥満特有の病気になり死んでしまう!
特別なことはないんです。毎日の体重、食べたものの他にも、自分で立てた目標や今日行った運動。痩せたらやりたいことなどを書き込もうと思ってます。
とにかく毎日自分の体重と向き合うためのノート。体重と交換日記するつもりで書いていきます。少しでも体力使うために、空気イスで書いていきます。
今風にいえばエアーイスですよ。
このノートが終わる頃、僕はきっと今とは違う自分になっているはず。
僕の夢を叶えてくれる魔法のノートなんだ。
とりあえずは最初の1ページに自分の名前と体重を書き込んでみる。
うん。凄くいい。何だかわくわくしてきた! 今日からまた新たにスタートだ。
そして僕は今日、最後にこう書いた。
「やるっきゃない!!!」

