プロフィール
関智大
1979年8月5日生まれ、群馬県出身。お笑い芸人を目指し、1998年に東京アナウンス学院のコメディー科に入学。そこで出会った山本浩司とタイムマシーン3号を結成する。NHKの「爆笑オンエアーバトル」ほか、多数の番組に出演。動きのあるテンポのいい漫才で人気を集める。
2009年12月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
アーカイブ
最近のトラックバック
最近のコメント
2007年4月27日 (金)
戻った!!

運動とダイエットって本当は仲良し

 

ゆるゆるだったふんどしを締めなおしてダイエットに励んでいる。
 もちろん痩せることが一番の目標だけど、フットサルで活躍するという新しい目標も生まれた。
 運動とダイエットってすごく仲良しだと思う。

「DEBUNOTE」をつけ始めたとき、体重は102.8キロあった。103キロと書いたほうがわかりやすいんだろうけど、0.2キロの差はでかいからね。
 102.8キロは僕の人生で一番重い体重なんです。っていうより、ここ数年はなかなか100キロを超えなかったのに、98キロまで落としたリバウンドで102.8キロまでいっちゃったの。
 リバウンドは本当に怖い


デブの壁

 きっと僕は105キロはなかなか超えないと思う。そう言うのにも訳があって、皆さん「デブの壁」って知ってます?
 知り合いのデブ芸人としゃべっていて、僕が100キロを超えないことを話すと、なんでも個人によってなかなか超えない体重の区切りがあるらしいとのこと。それを聞いて思い出したのだが、僕は5キロ単位で体重が停滞して、それを超えるとぐんぐん体重が増えていった。人によって8キロとか10キロとか差はあるみたいだけどね。その話に妙に納得した。
 そんな「デブの壁」を、ひとまたぎで越えていくリバウンド。コイツにだけはほんとに注意しなくては。

 前回の失敗も含めて、今回は、リバウンドしないように無理する度合いを多少減らしている。食事もかたくなに食べないのではなく、食べるけど一日に必要なカロリー内に収めたりしている。運動も毎回、死ぬ四歩手前までやるのではなく、生活の中でこまめに運動するようにしている。
 例えば、エレベーターを使わずに階段を利用したり、食器を洗うとき少しだけ踵(かかと)をあげてみたり、テレビを見るときに寝転ばず仁王立ちで見たりした。
 タクシー停める時だって、ゆっくり手を挙げるのではなく、かるた名人のように「はいっ!」と手をピンッと伸ばした。ほんのわずかな動作もなるべく大きく、カロリーを消費するように。
 もちろんウォーキングも続けている
 毎日とまではいかないが、できる時間を見つけては厚着して家のまわりを歩いてる。歩くときに自分の理想の体型を意識して歩くことが大事だという話を聞いたので、iPodはやめて、妄想しながら歩いている
 ウォーキングしていて思うのだが、いつか僕もジョギングができるようになりたい。今は体が重すぎて、長時間走れないから歩いている。24時間テレビで走る仕事が来てもお受けできない。走ってもすぐタクシーに乗り込み「武道館へ」と言ってしまう。ジョギングしているおっさんより体力がない自分が恥ずかしい。

つ、ついに……

 そして僕はついに、人生で初めてダイエット本を買ってみた。レジに出すとき、エロ本を買うときよりも恥ずかしかった。
「ポイントカードお持ちですか?」と聞かれたが、早くこの場を立ち去りたかったので、「ないです」と嘘をついた。
「お作りしますか?」と聞かれたので、即座に「いいです!」と断った。
 バカだから買うだけで痩せるような気がして、3冊も買ってしまった。
Which  帰ってきて読んでみたら、「基礎代謝を増やせ」だの「体脂肪計を信じるな」だの「ダイエット番組を見るな」だの、本によって全然違ったりするもんだから訳がわかんない! 「毒を出せ!」とか書いてあるけど、僕は別にマムシに咬(か)まれたわけでもないですし……。
 欲張って3冊も買わなきゃよかったよ。3つの宗教に入ってしまったようだ。
 まったく、何を信じたら良いのやら


体重2桁まであと少し!

 とにかくいろんなことが書いてあるので、自分にあったものから取り入れていこうと思ってる。

 この2週間で102.8キロあった体重を、やっと100キロまで戻せた!!
 以前よりゆっくりとではあるけれど、付け焼き刃ではなく、しっかりと落とせた。
 もう一頑張りで体重2桁に突入! 
 きつく締めたふんどしを、さらに紐が切れるほど締めなおしてダイエットに励もうと思う!!

2007年4月 6日 (金)
いざ、運動をスタート!

フットサルのお誘い

体脂肪を燃やすことに燃えてきた。
 縦横10メートルの紙に、大きな筆で「痩せる!」と書きたいくらいだ。

 やり続けるのが難しいだけで、やれることはたくさんあるはず。今にも走り出したい気分。そんな時に事務所の後輩芸人から一本の電話が……。
「関さん、今度事務所のメンバーでフットサルやるんですけど。来ませんか?」

 フットサル……サッカー……。

 以前事務所でサッカーチームを作ることになり、皆でお揃いのユニフォームを作ったことがある。その時僕は、作ったところで試合には出れないだろうと、ユニフォームを作らなかった。

 だが、試合に行ってみて驚いた。
 な、な、なんと、金なしの貧乏芸人全員ユニフォームを買っていたのだ! ユニフォームを作らなかった僕は、当然試合には出れず、高校のジャージでベンチに座っていた

 そんな僕を見て、周りの人は、“太っているくせに、やたらサッカーに詳しそうなマネージャー”だと思っていただろう。

 試合後、皆はうまそうにポカリを飲んでいた俺だけがいつもと同じ味のポカリを飲んだ

 

あの時の寂しさはもうイヤだ!
 今の僕は、ずっと敬遠してきた運動にも積極的に参加するんだ! 

「もちろん行くよ!」

 後輩にそう告げた。

 後輩にとっても予想外の返事だったのだろう。
「本当ですか?」と、3回ほど聞きなおされた。

 今までの人生でサッカーなんて幼稚園の時にしかやったことがないもんだから、ルールもなにもホントに分からない。
   日本がサッカー一色になった時だって、そのせいで皆の会話に入れなかったし、おもしろい番組がやっていないことに腹を立てたりしていた。

 戦略もフォーメーションもポジションもオシムも……全然分からない!

 そんな僕がフットサルなんて出来るのだろうか? 太ってるサッカー選手なんて見たことねーぞ! などと、いろいろ考え始めたら、注射を打つ前の日より緊張してきた……。


いざ試合当日!

 フットサルの日、いつもより早めに起きて朝飯を食べる。食べなきゃ動けない気がして……。でも重いものではなく、カロリーメイトなんかをかじってみた。
   
 アスリートな感じの自分にうっとり。

 あずき色のジャージと、Tシャツ、タオルをリュックに詰め込み、いざ出発!
 気分は外国に出発する日本代表選手のようだった。

 フットサル場にはすでに皆が集まっていた。どいつもこいつも軽い気持ちで来てやがる。昨日バイトで寝てない奴もいるし、なぜか女性までいる。

 

何ごとも気持ちが大切!
   試合を前に気持ちでは勝っているなと思った。

 そのフットサル場はビルの屋上にあり、キレイな人工芝と突き抜けるような青い空が、僕を出迎えてくれた。
「こんな所でおにぎり食べたら最高……」
 ハッ、危ないっ!
 またそっちに行ってしまうところだった。ここはフットサルをする場所! おにぎり食べたきゃ富士山にでも登ればいいんだ。五合目あたりで食べちゃいそうだが……。

ダサダサのあずきジャージに着替える。周りを見れば、皆どっかの国のユニフォームを着て、かっこよくキメていた。僕だけが芋煮会に参加した父兄のようだ。
   そして、皆フットサル用のシューズを履いている! なんなの? フットサルシューズって皆が持ってるものなの?
   日本で僕だけが持っていないような気分……

だからって関係ねーや! 靴で勝てるならワールドカップは靴のファッションショーになるはずだ!

僕はずっと普通のスニーカーでやってやるからな! しっかり見てろよ!!
負けてられるかと頭にタオルを巻いて、気合をさらにチャージ!!

「7分ハーフでいきまーす」
 誰かがそう言った。

 7分も走れるのか? 最近全力で走ったのはいつだ? 電車の時間がギリギリだって走らないのに平気なのか?
 そんなことを考えているうちにキックオフ。走り出した自分の体の重さに驚きながらボールを追いかける。

「パス!」

「走って!」

「サイドあいてる!!」

Changechange  いろんなことを言われるが一つも出来ない。それどころか途中からは自分の息切れがひどくて指示すら聞こえない!
 グラウンドを走ってるというより、グラウンドを早歩きしてる感じ。しかも表情は、カラスにつつかれたゴミ袋のようにぐちゃぐちゃ必死も必死!


自分の中で何かが変わった

 必ず死ぬと書いて「必死」。

 男には分からないと言われてるけど、「出産」ってこんな感じなんじゃないだろうか? 僕なんて生きていくだけで必死なのに、こんなにつらいことしたら死んでしまうぞ! なんて考えているうちに、心臓の鼓動は「ドクンドクン」から「ドドドドドドド」に変わった。
 いや! あまりに早く脈打つもんだから「ドーーーーーーー」になっていたのだ。

 もはや何を言われているのかさえ分からなくなってきた……。さっき、出迎えてくれたキレイな芝生と青空は、もはや僕の目には黒い人工芝と紫の空に映る。その上を必死で歩く。
 今の僕ならコンビニで買い物をするような感覚で、「死」を簡単に手に入れられそうだ……。

 その瞬間、殴られた時のうめき声のように自然と声が出た。
「誰か代わってーーー!!」

 戦場から逃げ延びた兵士のようにグランドの外へ……。時計を見ると2分もたっていなかった……。もう少しは出来るだろうと思っていたのに……。
 終わった時に飲むはずだったポカリは、あまりの気持ち悪さでまったく飲めなかった。

 やっぱりいきなりは無理か……。

Futsal_shoes  でも! 今までの僕なら二度とサッカーなんてするもんか! そう思っていたに違いない。しかし、今日の僕は死ぬ思いまでしたけど、もっと体重を減らし、体力をつけてリベンジしたいと強く思った。次は、皆と同じ味のポカリを飲むんだ!!

 この前向きな気持ちで頑張ろう!!

 そして僕は、帰りにフットサルシューズを買った


2007年3月23日 (金)
やるっきゃない!

まずは身の周りの充実から!

 本格的に痩せるために、運動することはもちろんだけど、身の周りから充実させていこうと思った。
 例えば、僕は勉強が大嫌いだった。つまらない授業で、いかにおもしろく過ごすか? そんなことばかり考えては赤点をとっていた。そんな僕でもちゃんと授業をうけていた時期がある。それは新品のノートやシャープペンを買ったとき
 気持ちが動かないときはカタチから入って動かせばいい。夜歩くのがめんどうくさいと思っているのならば、カタチから整えようと思ったのだ。
 そうだ、かっこいいジャージを買おう!
 今までの“おっさんダイエット”むき出しのジャージではなく、スポーツ選手がストイックに普段から牙をといでいる感じのジャージ! ベッカムしか似合わないようなジャージをあえて着てやる。
 靴だって、“ワゴンセールで売られていた感”がむき出しのシューズではなく、走ることだけを追求した羽のように軽いシューズを買おう!
 どこかの国の言い伝えでは「女の子はとびきり良い靴を履く。そうすると、その靴があなたを幸せのあるところにつれていってくれる」と、そんなことを言うらしい。僕は女でもないし、どこかの国の者でもないが、とびきりいい靴を履いて、幸せのあるところに行こうと思う!

モテる男への第一歩

 そして僕は今日、髪を切ってきた。
 謝る時に頭を丸めたり、失恋したときに気分を変えるため髪を切ったり、寺に入るため髪を剃ったり、力士が昇進して大銀杏(おおいちょう)にしたり……。人間、何かしら気持ちを切り替えるときに、髪をいじることはとても有効に作用するはず!
 そんな思いつきで、すぐさま理容室へ。
 髪型をどうするか聞かれたときに、思い切って坊主も考えたけど、あまりに自分の顔が大きく見えて、ダイエットをあきらめてしまいそうで踏み切れなかった……。
 ヘアワックスも最近買ったばかりだし、寒い季節に急に髪の毛がなくなったら風邪ひきそうだし、親が変な宗教にでも入ったんじゃないかと心配しそうで……。
 って、また、言い訳ばかりになってしまった。
 僕みたいに意思が弱い奴は、片方の眉毛を剃り落としちゃえばいいんだよ。
 人前に出るのが恥ずかしいような見た目になって、眉毛が生え揃うまで、山にこもってダイエットすればいいんだ
 山の中にはジャンクな食い物もなさそうだし。
 いや、恥ずかしさを人前にさらしながらの方が、より本気 になれるかもしれない。

After_the_haircut_1  結局「動きやすいように短めで。それでいてモテる髪型に」と、カリスマと呼ばれてる奴でも無理だろうと思いつつ注文してみました。
 でもさすがプロですな。今まで鼻の頭まで届いていたうざったい前髪をばっさり。ヤンママの子供よりも長かった後ろ髪もばっさり。
「動きやすいように短め」の注文通り。
 帰り、走り出そうかと思ったもん。
 しかも「モテる髪型」の注文は、前髪を左右否対象にすることでクリアしてくれた。今までそんな髪型したことなかったから、なんだか恥ずかしかったけどね。

そして、二歩、三歩……

 髪を切ってもらってる最中、壁に目をやると「顔の垢とります」の文字を発見。
 ナンボかとられましたが、垢の分だけでも体重を落とそうとお願いしたところ、出るわ出るわ!
 よくもこんな汚い顔でテレビに出てたもんだ。きっと顔に画鋲刺さっても痛くなかったんじゃないかな?
 もうとにかく、すっきりさっぱりしまして、気合十分!!なわけですよ。
 お会計のときに「俺、痩せて彼女作ります!」って宣言してきたから。
 お兄さんの苦笑なんて全然気にならない。
 俺は生まれ変わったのだ!

Debunote  そして帰りに一冊のノートを買った。
 題して、
「DEBUNOTE」
・このノートに名前を書いたものは痩せなければ、肥満特有の病気になり死んでしまう!

 特別なことはないんです。毎日の体重、食べたものの他にも、自分で立てた目標や今日行った運動。痩せたらやりたいことなどを書き込もうと思ってます。
 とにかく毎日自分の体重と向き合うためのノート体重と交換日記するつもりで書いていきます。少しでも体力使うために、空気イスで書いていきます。
 今風にいえばエアーイスですよ。

 このノートが終わる頃、僕はきっと今とは違う自分になっているはず。
 僕の夢を叶えてくれる魔法のノートなんだ。
 とりあえずは最初の1ページに自分の名前と体重を書き込んでみる。
 うん。凄くいい。何だかわくわくしてきた! 今日からまた新たにスタートだ。
 そして僕は今日、最後にこう書いた。
「やるっきゃない!!!」

2007年3月 9日 (金)
再びダイエットを決意!

リバウンドじゃなくて、バウンド……

 やっとの思いで体重が減ったのに、あっという間のリバウンド。
 先輩にリバウンドした話をしたら、「オマエの痩せた姿見てないぞ。オマエのはリバウンドじゃなくて、バウンドだろ」と言われてしまった。
 確かに、痩せた自分を堪能せずに体重が戻ってしまった。
 痩せ始めて、これからその波に乗ろうとしたのに。僕の27年間で、 さざ波だったかもしれないけど、初めての波だったのに……。
 こんなにも簡単に体重ってのは戻るんだね。
 今まで体重が増えることはあっても、体重が戻ることってのはなかったからなぁ。こんなにも心のショックが大きいとは思わなかったよ。ハートに穴が開くどころか、ハートごと穴に落ちて、どこかに行ってしまった気分だ。
 今まで辛いときは、やけ食いしてすっきりしていたのに。やけ食いしたら体重が戻ってしまうのでそれもできない。辛いままなのだ……。
 そんな気持ちでもう一度ダイエットに励めないまま、一週間を過ごしてしまった。心のどこかには痩せなきゃいけないってのがあるんだけど。「また戻るのでは……」と、人よりも重い腰がなかなかあがらない。

本当の僕って……?

 僕は七転七起なんです。七回転んだら、八回目は起き上がることができないんです。自分で自分を甘やかしてしまうんです。
 晩飯を控えようと思うんだけれど、明日ウォーキングすればいいや、と思って普通に食べてしまうし。
 だからって次の日になってウォーキングしようと思っても、外は寒いし、汗も出ないからやめとこうかな、風邪をひいても困るし、なんて言い訳して結局昨日の分はしっかり吸収しちゃってるんです。
 そんな短い期間の中で体重計に乗っても、大して変化がないので安心しちゃうんです。
「痩せる!!」という目標から、「太らない!!」ぐらいの目標になってきてるんです。分かりやすく妥協し始めたんです。
 痩せなきゃいけないって思う自分もいるのに。めんどくさがりな自分もいて。
 僕もしかして気付いていないだけで二重人格なんじゃないだろうか?
 いや、多重人格かな?
 痩せなきゃいけないって自分。
 めんどくさがりな自分。
 食べることが大好きな自分。
 自分に甘い自分。
 他にもいろんな自分がいるんだけど、太る要素の強い自分が多すぎる!
 これじゃ痩せないよな……。

もう一度痩せてやる!!

 駄目だ! 駄目だ! 駄目だ!
 このままでは駄目だ! 駄目なデブって最悪だ!
 太っててもカッコイイ人を何人か知っているが、皆前向きだからかっこいいんだ! 今の僕は「後ろ向きの駄目なデブ」になってる。
 子どもが生まれたら、「お父さんはデブだけど、かっこいいデブなんだよ」と胸を張って言いたい!
「DEBU」とローマ字表記されるくらいのかっこいいデブにならねば。
 もういちどまわしを締めなおせ! ん? ふんどしか?
 どっちでもいい! 締められるものは全部締めなおせ!!

Rediet  もう一度痩せよう。反省を活かそう。
 とりあえず僕は痩せるんだってことを周りに伝えよう。
 今までは食べたくなくてもデブを演じて食べていた。アイドルが「トイレに行かないんです」と言うように、僕はデブのイメージを守ってきた。
 周りの人をガッカリさせたくなかったから無理もした。ラスト一個の冷え切ったから揚げもおいしそうに食べてきた。
 でもこれからは周りにも分かってもらおう!
 人に「ダイエットしてるんです」と宣言しよう。そして周りに言うことで、自分の逃げ道をなくそう。
 前にしか道がなければ、イヤでも歩き出すさ!

2007年2月16日 (金)
関智大(タイムマシーン3号)原稿

痩せゆく暮らしを謳歌……!?

 

体重が97キロになった僕は絶好調だった。
 自分が痩せたという奇跡に対する喜び!
 その結果は自信にもつながり、仕事の面でも今まで以上に声が出る。
 体重が減ったせいなのか? 原チャリの燃費がよくなり、間食の費用もいらないので経済面でも大助かり。いい事尽くしで、気づけば毎日がスキップするような気分
 特に変わった事はしなくていい! このまま続けていけば痩せていくんだ。今までサイズがないって事で入らなかった店にも通えるんだ。このまま規則正しく、自分のルールで生活するだけで……。

 

でもね。僕の仕事って不規則で、自分のワガママを通せるようなものでもないんです。
 今週は特に、とても断れない仕事上のお付き合いが盛りだくさんだったんです。
 夜は食べないと誓っても、深夜0時過ぎにスタッフさんに食事誘われたら行かないわけにはそりゃいかんでしょう。
 今日の仕事が無事に終わった事を皆で喜ぶ! これはチームで動く限り、とても大切な事だと思いませんか? それなのに「ダイエットしてるんでお先に失礼します!」なんて、テレビで放送禁止用語使うより言えませんよ。そして一旦食事に出かけたら、僕にかかる、“関さん食べるんだろうな~”のプレッシャーは凄いんだから。
 もちろん僕は「行きましょ! 致死量食べましょ!」なんて言ってしまうんです。ダイエットしたい僕と、その場の空気を壊したくないデブキャラの僕がいるんです。ダイエットしたい僕なんて、最近出てきたばかりの新米キャラですから、先輩であるデブキャラの僕には逆らえないんです。
 遅い時間だから、さっぱりした和食なんて店はありません。この時間は居酒屋でご飯になるわけなんですが、そうなるとお酒もからんでくるんだよ。それにしても、この業界の人はなんであんなにも飲むんでしょうか?

ここは天国か、はたまた地獄か!

 最初の注文でとりあえずビールになるんです。「とりあえずビール」って商品出したらいいのに。
 最近知ったんだけども、ビールを飲むと胃が刺激されて、飲んでない状態よりも飯が食えるんだって。
 烏龍茶を頼めばいいんだろうけど、昔いじめられた経験がある僕はひとりだけ仲間外れってのが大嫌い。コーラなら、まだまわりも納得なんだろうけど、“デブが烏龍茶かい?”って空気は、過去に感じた事があるのさ。
 皆の頭の中には“デブ=食べる”ってのがどうしてもあるみたい。もちろん、8割9割は合ってんのよ! 食べるからデブになるわけだし。でもデブだって常に食べたいわけじゃない! お腹がいっぱいになれば食べたくないし、中には僕みたいにこっそりダイエットしたい奴もいるの。でも、デブなんだから食べるんでしょって空気を感じる事はほんとに多い。お笑い芸人ってのは悲しい生き物で、この空気ってのを大事にしちゃうから、僕も無意識の内に応えてしまうんだなぁ……。

Shoujiki_umasugiru  みんなと一緒に、僕もビールを飲む。
 おいしさを喉で感じながらも、「これ何カロリーなんだろうか?」と考えてしまう。
 そして次々に運ばれてくる焼き鳥、から揚げ、ポテト、焼きそば。ほとんど茶色の脂っこい物ばかり。ちょっと前ならこんなメニュー大好きだったんだよ。「脂っ恋」って書いてたもの! でも、体重減ってきた今は我慢しなきゃいけないでしょうよ!
 場の空気を見ながら、ばれないように揚げ物を食べないようにしていた。
 ところが言われるわけですよ、「関ちゃん食べなよ」って。そして言われれば、食べちゃうわけですよ。ちなみに僕が食べてないのって、なぜだかすぐにばれるんだよね。食べっぷりが気持ちいいからなのか? デブだからなのか? 見逃してくれないんです。これも確実に言われるのが「ラスト1個食べな」。ホントにありがたいんですよ。
 しかもね、お酒を飲んで酔いがまわりだすと、ダイエットの事を忘れちゃって、食べちゃうんだよね。そんな大した事してないのに、自分へのご褒美だ、なんつって。いったい今まで自分にどれだけご褒美あげたことか……。
 言い訳がましく聞こえるのは重々承知していますよ。でもね、酔ったうえにもともと好きなもんが並んでるんだよ! 恋人がいたら抱きしめるのが自然でしょうが!! そりゃぁ食べますって。


102キロ! ガーン!!

 そんな日は帰ってきたら当然明け方ですから、ウォーキングなんてしませんよ。
 たらふく食って、そのまま寝ちゃうんです。
 そしてそんな事が今週だけで……3回!!
 大人ですし仕事してますから、お酒の席、多いんですよ。
 しかも、久しぶりのお酒と食事がおいしかった事がいい思い出になってしまって、つい2回目へ……と、繰り返しちゃうんです。
 3回目なんてあきらめも入って、今週は食べる週だ。きっと来週頑張れば元に戻るさ、なんてことを思っちゃうんです。
 大甘ですよ……。
 前世はシロップですよ……。
 過去何回こんな事をしたか……。
 もう人里離れた寺で絶食するしかないんかな……。
 そんな僕の体重は……。

 102キロ! ガーン!!

 短い春でした。あっという間に戻りやがる。相撲部屋の新弟子たちよ、無理にちゃんこなんて食べずに僕の食生活を真似なさい、あっという間に大きくなれるから!
 久しぶりにみせた頑張りが、あっという間に吹き飛んでしまい、もう一体どうしたらいいのやら……。
 もう一回頑張ればいいんだろうけど、また同じ事をしてしまいそうだ。
 ゴールのないマラソンのようだ。
 給水所に居座ってしまいそう。

このページのトップへ | yomone!トップページへ