プロフィール
水野晴郎
映画批評家、監督、脚本家、作家、作詞家、演技者、大学教授。1931年生まれ。39歳の時日本テレビの映画番組の解説者を務めて以来、映画批評家として立つ。1996年、初めて監督・脚本を務めた映画「シベリア超特急」は若者を中心に熱狂的な人気を博す。

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2006年8月23日 (水)
佐伯大尉の巻

Captainsaeki 「シべリア超特急」シリーズを考える上で忘れる事ができないのは、西田和昭扮する佐伯大尉の存在だろう。

 第1・2・3・4・5・7作はもちろん、完結篇となる6作ももちろん大尉役で大活躍する。

「え? 第2作では佐伯大尉はコント山口君と竹田君の竹田君が演じていて西田さんは出ていませんでしたよ」とおっしゃる方が結構多い。

 いやいや何と彼が出演しているバージョンがあるのだ。これは近々発表される廉価版DVDにそのバージョンが収録されているのでぜひ、ご覧いただきたい。
 このバージョンでは第7作と同様、竹田君と二人の佐伯大尉が登場することになっており……。まあ、それはご覧になってのお楽しみ。

 さて、撮影中も彼は演技者というだけでなく、さまざまなアイデアを監督の私に出してくれる。
 例えば第5作の時に、関東軍の陰謀とシナリオには出ているのだが、彼の意見だと関東軍全員が好戦派だったのではない、一部の急進派が突っ走ったのでは……との論理である。 私もその通りだと思う。早速「関東軍一部好戦派」とセリフを変えた。

 

また山下将軍は人の命を大切にする人だからという彼の意見で、列車から落ちていく山下将軍の命を狙いに来た女スパイの手を、閣下が一瞬にぎることに決着。もちろん彼女の手は残念ながらすべり落ちてしまう。しかし、閣下の気持ちは充分伝わるのだ。

Kakkas_lunch  アクションもそうだ。走る列車の屋根の上での決闘、格闘シーンが何回か出てくるが、自分自身で、スタントなしで見せている。
 特に第1作の時の列車の屋根は大変高いものだった。ゴールドストーンという男との命をかけた決闘である。二人共、猛熱演でやってくれたがハラハラであった。

 また彼は、例によって明るい性格だからスタジオ中に笑いをふりまく。ちょっとライトチェンジがあるとその間に抜けて、他のスタジオに行って笑いをふりまいている。
 第5作の時には彼がいなくなって、岡田眞澄さんが怒り出して、みんなが逆に笑い出したエピソードもなつかしい。
 完結篇で彼は凄いアクションをすることになっている。がんばってほしいと思う。

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