プロフィール
みうらじゅん
1958年京都府生まれ。武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。以来、漫画家、イラストレーター、作家、ミュージシャン、ラジオパーソナリティーなどで幅広く活躍中。近著に写真集『アイノカテゴリー』(ぴあ)、『青春の正体』(ベストセラーズ)などがある。

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2006年4月19日 (水)
第11回 鍾乳洞(S.N.D.)

「乳頭の色は?」

 かつてオールナイトニッポンで笑福亭鶴光が放ったギャグは今もオレの脳裏に宿便のようにこびりついてる。
 このギャグのすごさはコール&レスポンス。聞かれた女子が「ピンク」とか、「茶色」などと答えるまで言い続けられることだ。今では完全なセクハラ行為。それでも70年代(日本の土着期)は男女とも大らかに笑い転げ、その年の豊作を祈ったものだった。

「乳洞の色は?」

 今もその風習が残っているのは日本各地に存在する鍾乳洞と、秋田県の乳頭温泉のみとなった。
 乳洞の色は大体、似ているが、それでも洞内に入りエコーがバッチリ利いた状態で発する「乳洞の色は?」は、地底を征服した気持ちになって楽しいものだ。

 有名所では山口県の秋芳台。町一体が石灰岩大地でカルスト地形が発達した。人は自然に対し驚異や畏敬の念を抱くが、その反面、己らの生み出した名称を付け、“分かったつもり”になるのも得意だ。
 鍾乳洞の入り口は大概、ラブホの駐車場に似ているものだ。緑色のビニールシートに切れ目が入り暖簾状になっているあのカンジ。当然、鍾乳洞業界は“ラブホのビラビラ”とは呼ばないが、「カーテン」などという名称が付けられている。
「こんな硬いカーテン、ねぇーよ!」
 ツッ込んでこそ、鍾乳洞ファンというものだ。
 中に入ると、まるで東宝怪人映画『マタンゴ』。イボイボ、ゴツゴツの岩に対し、“仏様”なんて名称が与えてある。
「かなり、無理あるよなぁー」
 ツッ込んでこそ、鍾乳洞ファン。

Miura11_1  「きょ……巨乳っ!! ど……どこが!?」

 これは福岡県の千仏鍾乳洞の中でのこと。「乳頭の色は?」なんて聞いている場合じゃない。一体、どこがどーなって、どういうカンジを“巨乳”と、名付けたのか? サッパリ分からない。
 でも、これはオレの好きな夏目理緒やほしのあきの巨乳ではないことだけはハッキリ分かった。

コメント

私が最近気になっている綾瀬はるかの巨乳
とも違うみたいですね。
名づけた人は巨乳に対して何かトラウマが
あったんじゃないでしょうか?
あ、ちなみに私の乳頭はサーモンピンクです。

お忙しい所、アレなんですが、いつか余裕の有ります時に田舎の畑などに、ひっそりたたずむ地蔵について特集していただきたく思います。前を通り過ぎるとき無視するのもなんですし、拝むのもアレですし、どう対処していいやら…。

巨乳を「ボインボイン」と言ったら「イマドキ言わない」と指摘されました、師匠的にいかがでしょうか?私は負けじと言いつづけていきたい所存ですって所存も言わないね。

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