一時の気の迷いで買ってもらったもんは、その場では盛り上がるが翌日、全く興味の無いことに気付き、無駄をした自分と、無駄につき合わされたグッズに哀しみを覚える。
要するに目鼻が付いているものには、信心もないのにどこかしら神が宿ってると思ってしまう日本人の土着心。それもドチャック!
お祭りでよく見かけるプラスチックで出来たお面。木で組んだ棚に縦横ズラーッと、その時代、その時代のヒーローや人気キャラが並んでいる光景を目にしたことがあるだろう。
大人になって分かったことだが、そのお面は大きく分けて二つに分類出来る。一つはそのヒーローやキャラクターの著作権をクリアしているもの。そしてもう一つはそうでないものだ。
子供にそんな事情はどうでもいいが、大人はそれについてやたらうるさい。著作よりも著作権を愛していると言ってもいい。
ま、そんなことはともあれ、その時代、その時代によってヒーローやキャラは違う。当然、テレビや映画化されているものは人気がある。
「最近はトンとヒーローも分からんよ」
「だって、あんたはウルトラセブン以降、知らないんでしょ」
と、ノスタルジーに浸るお祭りオヤジもいるが、子供は目敏い。
「アレ、ダレ?」
そのキャラ軍団の中に二人、マンガにもアニメにも実写にもなっていない者がいる。
オカメとヒョットコであーる。
そんなことお構いなしに棚の上、しかも中央に堂々といるのであーる。
祭りだからといって、もうその二人を渇望するガキはいない。うまく溶け込んでるつもりだろうが、いずれその土着は取り除かれるに違いない。

