プロフィール
加藤紀子
ナチュラルな魅力で、歌手としてだけでなく、テレビ、ラジオのレギュラー、ドラマ、コマーシャル、バラエティー番組など多方面で活躍。現在は、コラムニスト・エッセイストとしても活動中。

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2007年4月 5日 (木)
最終回・ソウルでブームの汗蒸幕に!

Norikolast_night  この旅ブログの卒業旅行となったソウルの旅第2弾。
 全世界的な温暖化は3月初旬のソウルも同じで、ニットを着ても暑い位でした。それでも熱い物を食べる私の根性、熱いサウナに挑む根性、自分に惚れます。
 そう、今回は食べる目的と共に初の“汗蒸幕”(ハンジュンマッと読みます)にチャレンジするというのが大きなテーマ。出発前に「今流行の垢擦(あかす)りは?」と、ネットで調べてみたら垢擦りよりも今は“汗蒸幕”のほうが主流。オプションで“垢擦り”的な勢いです。

Norikothe_gate  早速予約して行ってみると(観光ブックなどに載っているお店のほとんどは日本語のできる方がいらっしゃる)、すぐにペラペラワンピースに着替えさせられ、いざ汗蒸幕ドームに。
 小さなドアから頭を下げてドームに入ると、12畳程のスペースに4~5枚の麻のシートがあり、その上にただ座ります。松の木を燃やす事によって放たれている熱は匂いもなく静かなもの。「ふむ~」と待てど体からはなかなか汗は出ず。
 しかし! わずか4~5分で毛穴という毛穴からジャバジャバと勢い良く出てくる汗! 友達を見ると普段あまり汗をかかない彼女の顔も汗だらけ! 優しく背中を撫でてあげたらワンピが貼り付き、非常に嫌がっておりました。笑えます。
 汗蒸幕に行く事を日本で友達に、「梨ジュースを飲むと汗の出が良くなるよ!」と聞いていたので、お店の人に「梨ジュースを下さい」とお願いすると「梨ジュースは高いよ~、だからナシ~」とシャレにもなってないギャグで無視されました。っていうか、本当に飲みたかったのだけど……。
 その後も5分入っては5分休む汗蒸幕を4回繰り返し、そこから黒下着姿のお母さんによる真剣な垢擦りに移り、しばらく振りに垢を落としてもらいます。
「汚いよ~」と言われる程、ごしごし擦られる体からは消しゴムのカスのような灰色の垢。片言で言われる一言は神髄を突いているようで恥ずかしいです。
 さらに全身マッサージ&かかとのケアをしてもらうと、全身ツルッツル! 歩き過ぎによる筋肉痛も回復! と感じる位、心身ともにスッキリしました。

Norikoyakiniku  そして体がリラックスするとお腹もリラックスして、また食を欲します。
 “南大門”という所に屋台が沢山あるという事で向かってみると、ある事はあるけど完璧に用意されたツーリスティックな店多し。「安いよ~、美味いよ~」と言われるのだけど、「注文でちょっと困ったりする感じ」が欲しい私達には不向き。屋台を諦め、歩いて行ける距離のホテルに戻るはずが、やはり迷子……。 
 それでもなんとか戻り、ホテル近くの焼き肉屋さんへ。
 夜の11時に焼き肉はどうか? と思ったりもしながらも、結局はたらふく食べてしまい、最後には従業員の女の子と一緒にジンロを飲んで、最新のソウル事情を教えてもらう事に。最終的には彼女から「今からパチンコに行かない?ソウルの人は堂々と入れないんだけどね……!」と誘ってもらうも丁寧に断ってさよならを。だって、日本でもパチンコしないんだもん……。

 翌日、お土産キムチを探しにロッテデパートへ出向くも、多種多様のキムチとお店にクラクラし、何処のお店で何を味見したかも分からなくなる始末。店員さんからも「アンタ、メガネな。覚えてるからな!」とメガネ呼ばわりされ(やはり効きます、片言での一言!)、それに買わなかったら仕返しされんじゃないか? くらいの勧誘を受け無事に購入し、ようやく帰路に。
 今年3月から全空港での手荷物検査が更に厳しくなり、金浦(キンポ)空港では買ったばかりのキムチやコチュジャンを没収されている人もいました。キムチ爆弾……美味しそうなのにね。

 そんな訳でこの“旅ブログ”卒業旅行は、垢をもそぎ落としたソウルにて終わりです。
 これまでに28ヵ国を、十数都市を、何年にもわたって旅してきましたが、まだまだ全部を紹介しきれなくて残念な思いです。
 それでもこの1年間、ここで私の思い出とともにアナタが一緒に旅行して下さった事、とても感謝しています。
 少しはお役に立ちましたか?

 私の旅行はすでに趣味の域に入っているので、これからもまだまだ体が動くうちは続くと思います。
 知らない事を知るという事が私の人生にとっては非常に必要な事なので、隙あらばまだ見た事のない国や街に出かけたいと思っています。面白い発見があったら、どこかでまた報告しますね!

 とにかく、お付き合い頂いて本当にありがとうございました。
 お互いに人生という名の長い旅も、思う存分楽しみましょうね!!

              2007年 春  加藤紀子