プロフィール
加藤紀子
ナチュラルな魅力で、歌手としてだけでなく、テレビ、ラジオのレギュラー、ドラマ、コマーシャル、バラエティー番組など多方面で活躍。現在は、コラムニスト・エッセイストとしても活動中。

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2006年10月 6日 (金)
事故死なのに見せしめ? 驚愕のブラジル体験

Optimistic  これから夏を迎えるブラジルは、気温が高くなるのと同時に、人々のエネルギーも上昇するんだろうな〜と、ラテンの血をうらやましく思いながら今回もブラジル編。

 

私はこれまでにブラジルへは2回行きましたが、同じ国でも訪れる土地が違うと風習も文化もやはり違うようで、何回行っても新しい発見がある魅力的な国なのです。
 一度目はワクワクと浮ついた気分で、イグアスの滝で大量のマイナスイオンを被りながらのクルージングをさせてもらったり、ブラジリアンレストランでテーブルに置いてあるプレートを「もうギブアップ!」マークにしないとジャガジャガ出てくるシュラスコに齧り付いたりと、それはもう純粋なるブラジル旅行(仕事なんだけど)でした。

 

そして次に訪れた時は3週間ほどの滞在。
 本当にアチコチ移動しました。その中で驚いたのはベレンという町を訪れた時。朝5時ぐらいの船に乗るために車で移動していると、ちょっとした人だかりが道路の端に出来ていました。「なんだろな〜?」と思いながら通り過ぎると、コーディネーターの人が普通の顔をして「交通事故ですよ、道を横断してた歩行者が轢かれたんです……」と説明してくれたのはいいものの……。
 事故に遭った人にはぞんざいに新聞紙が掛けられていて、動かない状況になっていたので、どうしてすぐさまその人を移動させないのか? の質問に「見せしめです。横断しちゃ行けない所で彼が渡ったからこうなったんです」と片言の日本語で言われてしまい、一同驚愕。「そういう問題……か?」と誰もが思ったけど口にできない、日本との意識の差をこの事件で私たちは知る事ができました。 
 という事らしいので、行かれる方は気をつけて横断してね。

2006年10月 2日 (月)
ボサノバを求めて、憧れのブラジルへ!

Kiss_of_fire  あっという間なのか、ようやくなのか、秋がやってきましたね〜。
 過ごしやすくなって、「外へ出て運動しよう!」派の人と「家でのんびり読書でも!」派の人と「ひたすら旨い物を!」派の人、さまざまに分かれるとは思います。

 そんな中、今回は私の大好きな音楽ボサノバ発祥のブラジルの話を。
 ボサを聞き始めてポルトガル語を耳にするようになり、「この情熱的な物語はどんな人たちによって形成されるのか? この国に行けばとにもかくにもボサが聴けるはず!!」なんて思って旅立ったのですが、まずそこに行くまでが遠い……。日本の真裏と言われているほど(ちなみにぴったり真裏は大西洋)なので24時間以上移動し続けます。そしていざサンパウロに着くと全くの都心。歌の中には海が出てきてサウダージ〜♪ とか言っているのでちょっとショック。しかし当然といえは当然です。気を取り直して街を歩くとなんとなく殺伐(さつばつ)とした雰囲気。東京に住んでいる私ですら、昼間だというのに歩くのがちょっと怖い感じ。ブラジルにはたくさんの日系二世、三世の人が住んでいるのでイメージだと『ヨウ! 仲間!』な感じかと思っていたので正直びっくりでした。

 

そしてその私が感じている“怖さ”というのは、街よりほんの少しだけ中に入るとなんとなく理解できました。というのはあまり裕福ではない人たちの家が並ぶ地区があり、多くの家の窓ガラスが割れていたり、昼間っからダラ〜ンと酔っぱらったうつろな目で外に座っている人がこっち見ていて、やせ細ってしまった犬がガルル〜と吠える……というのが強烈に目に入ったからでしょう。益々サウダージ色はおろか、ボサノバを聴いて癒されなきゃいけない状況でブラジルデビューをしたのでありました。