プロフィール
加藤紀子
ナチュラルな魅力で、歌手としてだけでなく、テレビ、ラジオのレギュラー、ドラマ、コマーシャル、バラエティー番組など多方面で活躍。現在は、コラムニスト・エッセイストとしても活動中。

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2006年9月15日 (金)
悔やまれるアメリカの旅

Onbeach_1  先日は仕事でアメリカはサンフランシスコ&ロサンゼルスへ行ってきました。
 初めてのサンフランシスコ。噂では「田舎だよ~」「古着が結構あって楽しい街だよ~」と聞いていましたが、仕事だったので探索する時間がほとんどなく、「通り過ぎた……」みたいな感じ。

 しかしのんびりした風情もあり、ゆっくり滞在したら好きになりそうな予感でした。行った事のある方はぜひぜひお勧めポイント教えて下さいね!

 そして今回はこの旅で改めて思った事。
 私はどこか出掛ける時に「コレを食べたい」リストを頭の中に入れていきます。
 例えばその土地の料理。インドならカレー(単純過ぎ?)、中国なら間違ってもハンバーガーなんかじゃなくてチャーハンやら麻婆豆腐、イタリアなら絶対にスパゲッティーでスペインは生ハム、韓国なら焼き肉に海苔巻き……。書いているだけで最高な気分になってきましたが、実際にそれらをその国で食べられるぜいたく感と幸せ感。これぞ旅の醍醐味の一つですよね?

 そして今回のアメリカの旅では、「チリビーンズとアイスティー(何故かあの味の薄いアイスティーが飲みたくなるものなんです……)を!」と楽しみにしていました。
チリビーンズはお家でも缶詰で簡単に作れるのに、アメリカじゃないとおいしくない気が勝手にしていて。行けば絶対食べないとすっきりしないのです。 そこに尋常じゃない量のタバスコを! う~ん最高!!

 

もちろん、普段ほとんど食べる事のないファーストフードのハンバーガーだって食べちゃいます。周りの人がおいしそうにかぶりついてたら真似したくなっちゃいますからね!
そして何故か日本ではほとんど食べないくせに外国に出ると必ず食べたくなるスープ“酸辛湯”があります(スーラータンやらサンラータンやらと読みますが、英語だとhot&sour soupです)。酸っぱくて辛くって本当においしい。

 

長い滞在で和食はそれほど必要ではないけど、アジア食が食べたい時どこに行っても必ずあるのがチャイニーズレストラン。
 そしてこのスープを飲めば「ふ~、もう大丈夫。胃が落ち着いたから明日からまた初挑戦メニューで頑張るぞ!」となれるマストメニューなんですね。
 各国、各レストランで辛さも酸っぱさも、胡椒具合も全く違います。
「あなた、初めて作ったでしょ!?」と聞きたくなるほど、いただけなかったブラジルの田舎町にでもあるこのメニュー。
 どこの国でも必ず食べていたのに今回のアメリカでは食せなかったのです……。

 確実に狙って行ったのにうっかりベトナム料理に2回行ってしまうやらの配分ミス……非常に悔やまれます。
 そうしてリベンジするべく、またアメリカに行きたい! との思いを馳せてしまうのです……。で、ほかの思い出は……。


2006年9月 4日 (月)
カンクーンでテキーラを堪能した相手は……。

My_shot_1 「遠いとこまで来ちゃったな〜」と思えるほど、時間をかけてやってきた島カンクーン。
「進むべき道があるなら、いざ前に!」といわんばかりに、船に乗って近くの島まで行ってみたり、カラフルな町並みを散歩したりして日々過ごしていました。

 そして大晦日の夜、メキシコ色たっぷりのレストランに入ってみました。
 思い出作りのためです。もちろん、スペイン語で書かれたメニューは全く読めるわけがなく、勘と本能で肉料理を探す間にサービスのテキーラが到着。

 グラスの縁には山盛りの塩も塗られ、しょっぱいのか酸っぱいのか熱いのか……そんな飲み物を飲めずに困っていると、友だちが「私がそれ飲んであげる!」と助け船。私はお肉を、彼女はお魚とテキーラを堪能し、いざカウントダウンが行われるクラブ(ディスコティックでしたな、実際)へと移動することに。

 散歩がてらのんびり歩いていくと、突然彼女が「のりちゃん、気持ち悪い……」と木の下にしゃがみ込みました。
 顔を見ると真っ青!! 緊急事態です!!
 とりあえず近くのホテルのソファーで休んだり、クーラーで涼んだりするものの良くなる気配はなし。「み、水……」と訴えかけてくるので買いに行くも、お店の人と何語で話したのかも覚えていないほど私もパニック。

 カウントダウンも近づいてきて、クラブにも人が並び始め、この先どうしようかと考えていると、30分後彼女は意を決して立ち上がり「大丈夫、行こう!」と勇気のある、友だち思いのある発言をし、私たちはカウントダウンパーティーに参加する事になりました。

 クラブの前は長蛇の列、おしゃべりしながら客にカンカン帽を渡す店員、刻々と迫る時間……。

 !!!!!!
 私の腕時計が0時を指しました。「えっ、もう0時回ったよ? あれ?」と言っているうちに、オイオイと中に入れられました。
 そして誰か知らない人からシャンパンを渡されて「なんだなんだ?」とキョロキョロしていると、突然「5、4、3、2、1、イエーイ!!」と、明らかに1度目のカウントダウンは終わったであろうに、間に合わなかったお客さん用のカウントダウン!
「ちょっとー!!! 適当なカウントダウンしないでよー!!」な気持ちです。
 それでもみんなはメキシカン。テンションは最高潮で、爆音をバックに踊り続けています。

 結局なんだかすっきりしない気分で、彼女はぐったりしたままで、浮いたカンカン帽だけは被ったまま、早々に自分たちのホテルに帰りました。

 その夜、彼女の枕元に一輪の花と新年のカードを添えて眠ると、翌朝目が覚めた彼女は「私は死んだ訳じゃないよ〜!」と私を叱るほどの回復をみせ、ホテルのゲストノートに「今度は違う人と来たいです!」とも書き、私の親切が裏目に出るという新年の幕開けとなったのでした。

 こんな思い出のカンクーン、私だって違う人と行きたいです!!(といっても未だに彼女とは旅友です、念のため)